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2019/08/06

第10話

貴方への恋心は桜色2 リクエスト

🐰

__________










じ「...話し?」



何事か全く検討がつかない。

...テオくんのことかな、
なんか俺に相談したいのかも。



2人のためだ

そう思って 悲しんでた気持ちを押し殺して
かすちゃんと帰り道を歩いた。







じ「かすちゃん、卒業式なのにテオくんと帰らなくてよかったの?」


か「...うん。あのね、じんくん」


じ「ん?」


か「ほんとはね、今日まで話すか迷ってた。
わたしずっと 自分の為にじんくんに隠し事してた。」


立ち止まって
少し涙ぐむかすちゃん


じ「え!なになにー!泣かないでかすちゃん!」


慌てて取り出したポケットティッシュを渡して
背中をさする


か「...ほら、そういうとこだよ、じんくん良い人すぎるんだもん。
もう黙ってるなんて無理だよ」




んん...これは相談じゃなさそうだなぁ...


何事かわからないけど、
意を決したように何度も口を開こうとするかすちゃんを安心させたくて
近くの公園のベンチに腰を下ろした。


自販機で買ったお茶を手渡して

ゆっくり話す。



じ「なんかよくわかんないけどさ、俺
かすちゃんのことも、もちろんテオくんのことも ちょっとやそっとじゃ嫌いになったりしないから
遠慮しないでゆっくり話してよ」



笑顔を見せて

ね、とグズグズ鼻をすするかすちゃんを見る



...テオくんを幸せにしてあげられるのは
君なんだから

かすちゃんは笑顔でいて

幸せでいて、

テオくんを幸せにして。







少しずつ、たどたどしく口を開いたかすちゃんが始めた話しは

思っていた以上に

理解や整理が必要な内容だった。







か「..........中学の時
わたしがテオくんと付き合った日、おぼえてる?」


じ「...うん、覚えてるよ」



忘れるわけない

忘れられるわけがない




か「...実はね、わたしもっと前からテオくんに告白してたんだ」


じ「え?」


か「...付き合った日より半年くらい前告白したんだけど...
テオくん、好きな人が居るからごめんなさいって すごいしっかり頭下げちゃって...ふふ」



思い出を楽しむように

でも
なんだか切なそうに

泣いた後で目を赤くしたまま

少し遠くを見つめて笑った。



俺は
静かに耳を傾ける。




か「でも、諦めきれなくてさー...」



それからかすちゃんが話してくれたのは


テオくんに振られたけど諦めきれなくて
彼女が居ない間はがんばってアタックしてやろうって意気込んでたこと、


テオくんの好きな人が誰なのか気になって仕方なくて
何日も何日も問いただしたこと、


テオくんと仲良くなるにつれて
彼がたまに弱音を吐いてくれたり
好きな人の話をしてくれるのが

切ないけど

嬉しかったこと。







...俺も
テオくんの好きな人の話なんて聞いたこと無かった。

てっきりかすちゃんが初恋なんだとばかり思ってた...

あんなに近くに居ても
知らない事ってあるもんだなぁ。







か「....それでね、テオくんが1回だけ
わたしの前で泣いたことあるの。

こんなに長く付き合ってて
泣き顔見たのは あの1回だけ。」





隣に座っていたかすちゃんが

俺の目を見る





か「...これ以上、叶わない恋はしたくない
好きでいるのが苦しい
こんな気持ち 持たなかったらよかった

...って、

あんまり辛そうに泣くから、

なんかね、思わず
それならわたしを代わりにして。って
すごい馬鹿なこと言っちゃったわけよ」





また
少し切なそうに微笑む。






か「そんなに辛いなら、
わたしと付き合って
わたしを好きって錯覚して
叶わない恋より
叶えていく恋をしてよ、

わたしが
忘れさせてあげるから」




少し強めの口調で
寂しそうに呟いて

地面に視線を落とした。




か「...なんて、馬鹿だった。

馬鹿だったけど、
テオくんは乗ってくれて 付き合えて
複雑さはずっと消えなかったけど
毎日楽しかったし わたしは幸せだった。

大切にしてくれたし、記念日もイベントも何でもちゃんと彼氏としてやってくれた。

...でもさ、

幸せだったのは わたしだけなんだよ」




また俺を見て

ふわっと笑った






か「やっぱりわたしじゃ無理だった!

テオくんを幸せにできるのは









じんくんだけだよ」









__....え、俺??





じ「...な、なんでそこで俺...?」





幼馴染だから?

親友だから?







か「.....だって








テオくんの好きな人








じんくんなんだもん」














→続