第49話

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2020/09/26 12:58




















白布:あんま腫れてねぇから直ぐ治るだろ










あたしはそのまま白布くんに連れられて保健室へ来た

先生は不在だったので

白布くんが丁寧にあたしの脚を手当てしてくれた














白布:大丈夫だと思うけど一応1回病院行った方がいいかもな




あなた:………




白布:?あなた?












" どうした? "と白布くんが顔を覗き込んできた

あたしは白布くんから目を逸らした












白布:何で目逸らすんだよ




あなた:………合わせられないよ




白布:何で?




あなた:………















転んで足を捻るなんてかっこ悪いとこ見せたのに

白布くんと目なんて合わせられるはずが無い















白布:……向いてくれねぇならキスするぞ




あなた:えッ………!?

















あたしはその言葉に驚いて白布くんを見た















白布:やっと見てくれたな




あなた:ッ………

















白布くんは してやったり と言わんばかりの笑みをしていた
















白布:転んだ事なんて気にすんなし




あなた:……だってかっこ悪いじゃん……




白布:は?どこが




あなた:え?




白布:あなたは転んで足が痛くても最後まで走りきったじゃねぇかよ


















" それのどこがかっこ悪いんだよ "

白布くんは少し怒ったような顔でそう言った



















白布:もしその事を責める奴がいたら俺がぶっ飛ばしてやるから




あなた:え………!?




白布:だからあなたは堂々と胸張ってろよ

















白布くんはそう微笑みながら頭を撫でてくれた

あたしの頭を撫でる白布くんの手は

とてもやさしく温かかった





















やっぱりあたし






















______白布くんの事が好き。













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