渚優:あなた行くよ!
あなた:うん……!
夏休みが明けて2学期が始まった
あれからまだ太一くんとは話していない
白布くんともあれから連絡は取っていなかった
渚優:……あなたに彼氏が出来ますよーに!
あなた:ちょ,いきなりどうしたの……?
渚優:何となく!ほら早く行こ!
渚優はあたしの手を掴んで教室に入った
陸斗:あ,あなたちゃん,安藤さんおはよー!
あなた:!おはよう陸斗くん……!
渚優:おはよー!
陸斗:久しぶり……って感じはしないね( 笑 )
陸斗くんとは夏休み中もほぼ毎日バイトで会っていたから
久しぶりという感じは全くなかった
陸斗:夏休み終わったね〜
あなた:ね!でもバイトしてたからあっという間だった!
陸斗:ほんと?誘ってよかったわ( 笑 )
陸斗くんはそう言って笑ってくれた
陸斗くんと話していると安心するな____
白布:はよ
陸斗:あ,賢二郎はよー!
あなた:おはよう……!
白布くんと会うのも話すのもあの日以来だったから
少し緊張してしまう
陸斗:賢二郎とあなたちゃんは久々って感じ?
あなた:え?
白布:いや,そうでもない。何なら一昨日会ってるし
陸斗:え?
白布くんは包み隠さずそう言った
陸斗くんは驚いた顔をして白布くんを見ていた
陸斗:会ってたの?
白布:まぁな
陸斗:何で?
白布:色々あんだよ
白布くんはそう言いながら
ぶっきらぼうに机に鞄を置いた
白布:あ,そういえばさ
あなた:へ……?
白布くんはあたしの方を向いた
白布:あれわざわざ洗濯してくれた?
あなた:う,うん!洗濯してアイロンしたよ…!
白布:やっぱり。あなたの匂いがすると思ったんだよな
あなた:え………?
白布くんは微笑みながらそう言った
陸斗:何?何を洗濯したの?
あなた:あ,えっとね……
白布:いいよ言わなくて
あなた:え……?
白布くんは腕を伸ばして
あたしの口の前にやった
陸斗:……何〜?二人の秘密?やらし〜
白布:うるせぇよ
陸斗くんは笑いながら白布くんにそう言っていた
" 陸斗と仲良くしてんの何かやだ "
あの言葉の意味は一体______?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!