第58話

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2020/09/28 12:15




















白布 side











先生:あ,白布




白布:?何ですか




先生:ちょっと飯島に職員室にノート取りに来るように言ってもらってもいいか?




白布:?わかりました












学園祭2日前

俺は道具を取りに歩いていると担任に声を掛けられた





































白布:あなた




あなた:ッ………?










あなたに話し掛けたのは熱で休んだ日以来かもしれない

あなたは驚いたように俺の事を見た












白布:先生が呼んでた。ノート取りに来いってさ




あなた:え……?あ,うん……わかった












あなたは俺の横を通って職員室に向かおうとした

けれど俺は思わず____あなたの手首を掴んだ














あなた:え………?




白布:………なぁ………もう避けんなよ




あなた:………避けてない……よ……?




白布:嘘だ。明らかに避けてんだろ














俺と話している今も

あなたは俺と目を合わせようともしなかった











白布:ッ………あなた………




陸斗:何してるの?




白布:………!













俺があなたに話し掛けようとした時

後ろから現れたのは陸斗だった










陸斗:離してあげなよ。あなたちゃん,呼ばれてるんでしょ?




白布:………




陸斗:あなたちゃん,行ってらっしゃい




あなた:あ,ありがとう………!











陸斗は俺とあなたの手を離させると

あなたに早く行くように促した













陸斗:らしくないじゃん。どうしたの?




白布:………別に




陸斗:そんな余裕無さそうな賢二郎見るの初めてだな














陸斗はいつも通り笑っていた











白布:………なぁ




陸斗:ん?




白布:陸斗とあなたは……付き合ってんの?




陸斗:え?




白布:…………






















『 そう見えるならそうなんじゃない? 』





























白布:は………?




陸斗:賢二郎が俺たちを見てそう思うならそうって事でいいんじゃないかな?




白布:………どういう事だよ?




陸斗:別に俺達が付き合ってようと付き合ってなかろうと周りには関係ないよね?




白布:ッ………!















陸斗は微笑んだままそう言った

確かにその通りだった

陸斗があなたと付き合ってようと付き合ってなかろうと

周りには関係ない

______けど











白布:………関係ある




陸斗:何で?




白布:………わかんねぇ




陸斗:………ねぇ賢二郎




白布:?




陸斗:俺達親友だよね?




白布:え………




陸斗:賢二郎は俺があなたちゃんの事好きなの知ってるよね?ならさ





















『 付き合ってたとしたら祝福してくれるんじゃないの? 』





















白布:ッ…………!




陸斗:………少なくとも賢二郎はあなたちゃんの事傷付けてるからね




白布:え………




















" だから絶対賢二郎には返してやらないから "

初めて一瞬____陸斗の笑顔が消えた。










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