第56話

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2020/09/27 21:21




















白布 side











男子:白布そっち持って!




白布:おう












翌日から学園祭の準備が始まった

あれから謎の胸の痛みに襲われてたけど

未だに原因はわからない

でも確かなのは

陸斗とあなたがキスをしているのを見てからだということ












男子:白布!しっかり持って!




白布:!わ,悪い




男子:ッたくー。今日ボーッとしてね?平気?




白布:何でもねぇよ。大丈夫












心做しかボーッとしてしまっている

朝練の時も監督に怒鳴られた

俺の頭の中に居続けるのは

昨日の二人だった













あなた:よいしょっと……




白布:………!













あなたが重い大道具を運ぼうとしていた

あんなの男子が持っても重いくらいなのに

女子が持ったら危ないに決まってる

俺は代わろうとあなたに近づいた

しかし______















陸斗:なーに持ってんの




あなた:え!?り,陸斗くん……!?














俺よりも先にあなたの持っていた大道具を取り上げたのは

______陸斗だった













あなた:だ,大丈夫だよ……?




陸斗:何言ってんの。重いでしょ?




あなた:り,陸斗くんだって重いでしょ……?




陸斗:俺は男だから平気。だからもっと頼って?




あなた:……うん。ありがとう……!















あなたは陸斗にお礼を言いながら柔らかい笑みを見せた

俺が大好きな笑顔

でも向けられているのは俺ではなく他の男

俺は大好きな笑顔を見られているはずなのに胸が痛んだ

それに俺は____

今はあなたの辛い顔しか作り出せていない















男子:あの二人って付き合ってんのかな?




男子:飯島さんと陸斗?そうじゃね?




男子:なんかお似合いだよな!














俺には釣り合わねぇみたいな事言ってたくせに

陸斗になるとお似合いなのかよ?

俺と陸斗の何が違うんだよ

そう思いながら男子達に腹を立てていた

それと同時に

二人が本当に付き合っていたらどうしようという

焦りが生まれた______。









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