第31話

▸▸▸ 30
1,467
2020/09/21 11:03




















白布:そろそろ花火の時間だな




あなた:どうしよう……合流出来るかな……?

















白布くんに連れられてきたから

渚優達とははぐれてしまった

携帯も人混みのせいか圏外になっていて

連絡のしようがなかった

















白布:いいんじゃね?




あなた:え?


























『 二人で見ようぜ 』




























白布くんはそう言ってもう一度あたしの手を取ると

一旦屋台の方から離れた





















































白布:ここにするか




あなた:う,うん……!












しばらく歩いていると

二人分座れる場所を見付けた

あたし達はそこに腰掛けて

花火が始まるのを待った

















あなた:携帯全然繋がらないや……




白布:俺も




あなた:渚優達大丈夫かな……?




白布:大丈夫じゃね?あっちは三人でいるだろうし











白布くんは

合流出来なくてもいいやって感じだった














あなた:あたしと二人でいいの……?




白布:え?何で?




あなた:その……もし誰かに見られたら……誤解とかされちゃうかもしれないし……












それに過去にフッた相手と一緒にいるのは

白布くんが気まずいのでは?と考えてしまった












白布:別に……俺あなたがいるから花火大会来たし




あなた:え………?























今,何て______?























白布:俺別に花火そんな好きじゃねぇし何なら人混みとかまじ嫌いだし




あなた:う"………




白布:でも,太一に誘われたからっていうか……あなたがいるから来たようなもんだから
























今,確かにそう言った

あたしがいるから______来てくれたの?











白布:だからあなたと花火見るの嫌じゃねぇよ?




あなた:そ,そっか……!


























あたしが安心してそう微笑むと同時に

______花火が始まった






















あなた:綺麗………!




白布:………なぁ




あなた:へ………?























あたしが花火を見上げていると

突然白布くんに呼ばれて振り向いた



























『 浴衣,めちゃくちゃ似合ってる 』


























そうあたしの耳元で囁いた白布くんは

優しく微笑んでいた

花火の光に照らされて

とてもキラキラしていた____。











プリ小説オーディオドラマ