あなた:なん……で……?
白布:………さぁな
白布くんは小さな声でそう答えた
これって____浮気だよね……?
あなた:ッあ,あの……!!!!
麗奈:え……?
男子:?誰?
白布:……!馬鹿……!
麗奈:え……賢二郎……?
あたしは咄嗟に植木の影から飛び出していた
早川先輩と相手の人は驚いた顔で此方を見ていた
あなた:先輩は白布くんと付き合ってるんですよね……?
麗奈:………
あなた:なのに何で他の人とこんな事ッ………!
あたしは震える声でそう訴えた
白布くんはあたしの後ろで黙っていた
麗奈:………賢二郎はキープだから
あなた:え____?
キープ……?
なに……それ____?
麗奈:学年一イケメンだけど女の子に興味が無いって噂の賢二郎を落としてみたかったの
あなた:え____?
麗奈:告白したらあっさりOKしてくれたから賢二郎もただの面食いなんだなあって( 笑 )
" でもイケメンだからキープとして付き合ってたんだ "
そう微笑む早川先輩にはいつもの可愛らしさが無い
まるで____悪魔のようだった
麗奈:もしかして貴女,賢二郎のことが好きだったの?
あなた:………!
麗奈:やめときな〜?賢二郎は面食いだし貴女みたいな凡人に興味無いから( 笑 )
そんな事あたしが一番よくわかってる
でも……でも____!!!!
あなた:ッ白布くんに謝ってください……!!!!
麗奈:な,何よ急に……!!
あたしは早川先輩の腕を掴んだ
あなた:あたしの事は凡人とでもブスとでも好きに貶してくれて構わないです……!
麗奈:え……?
あなた:でも____白布くんを弄んでいたのは絶対に許せないです……!!
白布:………!!
あなた:だから白布くんに謝ってください……!!!!
あたしは涙をポロポロ流しながらそう訴えた
許せなかった
本気で好きでいた白布くんに本気で返していなかった事が
あたしは許せなかった____
麗奈:な,何ようざったいわね……!!
あなた:ッ…!
突然振り払われた腕
あたしは尻もちを着きそうになった
でも____
白布:平気?
あなた:………!白布くん……?
白布くんがあたしを支えてくれていた
白布:麗奈
麗奈:……何よ
白布:麗奈が俺に本気じゃない事,薄々気付いてた
あなた:え____?
白布くん,薄々気付いてたの____?
白布:でも自分から別れが言えなかった
麗奈:え?
白布:自分が弄ばれてるっていう現実が突き刺さるのが怖かったから
" 俺は気付いていながらずっと逃げてたんだ "
そうだったの____?
白布:でももうキープとして付き合うのは嫌だから
麗奈:………!
白布:今日でおしまい
『 さよなら。』
白布くんはそう言うとあたしの腕を引いて
その場を立ち去った
あなた:し,白布くん……!ごめんね勝手に飛び出して……
白布:いいよ。俺も別れるきっかけが出来たから
あなた:え………?
白布:このままじゃいけない。別れないととは思ってたけど____中々言えなかった
きっとそれだけ____好きだったんだよね
あなた:白布くん
白布:え,あなた____?
あたしはびちょ濡れになった白布くんを抱き締めた
あなた:泣きたい時は泣いていいんだよ
白布:え____?
あなた:愚痴を吐き出してもいいんだよ
白布:____ッ!!
白布くんはあたしを抱き締めて静かに泣いていた
あたしは白布くんの頭を撫でる事しか出来なかった
恋愛って____どうしてこんなにも上手くいかないの?
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4連休始まりましたね…!
まぁこのご時世なのでハイキュー展も諦めて
何処にも行けず暇してるんですけども(^_^;)笑
青いヒヤシンス。
お気に入り登録がもう少しで100人…!
いつもありがとうございます☻
こちらの小説は今までより少し短くて
前までのが長編ならこの作品は中編……?笑
( 全61話なので…… )
そして更新話数を割り振った結果
今月中にこの作品完結致します笑
10月からまた新ストーリーになるんですけど
書き終えてる侑と書き途中の角名,
どちらの作品がいいとかありますか?笑
コメントお待ちしております🌼
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。