白布 side
川西:白布行くか
白布:おう
花火大会当日
俺達は寮を出た
陸斗:お,賢二郎ー!
白布:悪い,待ったか?
陸斗:俺も今来たし!
待ち合わせ場所は正門前
俺達が行くと陸斗はもう来ていた
陸斗:川西太一くんだよね?よろしく
川西:あ,おう。よろしくな
陸斗:太一って呼んでもいい?
川西:おう。俺も陸斗って呼ぶわ
陸斗は本当に社交性がある
だから男女共に友達も多い
川西:あなた達はまだなんだな
陸斗:まぁまだ5分前だしね
待ち合わせ5分前
あなた達はまだ来ていなかった
渚優:ごめんお待たせ〜!
川西:お,やっと来たか!
しばらくすると安藤の声がした
振り返ると浴衣に身を纏った安藤の姿
そして______
あなた:遅くなってごめんね……!
可愛らしい白地の浴衣に身を包んだ
あなたの姿があった
渚優:浴衣着るのに苦戦した!笑
川西:へぇ……めっちゃ似合ってんじゃん
渚優:ほんと?ありがとう!
陸斗:飯島さん
あなた:………?
突然陸斗があなたの名前を呼んだ
陸斗:浴衣似合ってるね
あなた:え………?
陸斗:すごく可愛いよ!
あなた:………!
陸斗は柔らかく微笑みながらあなたにそう言った
あなたは驚いた顔をしながら薄らと頬を染めていた
あなた:あ,ありがとう……!
陸斗:どういたしまして!
渚優:ねぇ私はー?
陸斗:安藤さんも似合ってるよ
渚優:何そのついで感!
陸斗はあくまで" あなたに "可愛いと言った
それを聞いた太一も流石に驚いているようだった
陸斗:それじゃ行こっか!
あなた:うん!そうだね!
陸斗の掛け声で皆が歩き出す
自然とあなたと陸斗は隣に並んで歩いていた
渚優:あの二人ってあんなに仲良かったっけ……?
白布:………さぁ
安藤も驚いているようだった
太一ももちろん驚いていた
陸斗は本気であなたを狙い始めたんだ
そう思うと_____また胸がモヤモヤした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。