第54話

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2020/09/27 11:06




















あなた:ご心配お掛けしました……!










あれから2.3日で様態は回復した

バイトは渚優に代わってもらっていたので

今日はあたしが渚優の代わりに出勤した












陸斗:元気になって良かった




あなた:迷惑掛けてごめんね……!




陸斗:迷惑な訳ないよ。心配したけどね










陸斗くんは優しく微笑みながらそう言ってくれた

















陸斗:そういえばさ




あなた:?




陸斗:あなたちゃんが休んだあの日,賢二郎学校休んだんだよね




あなた:え………?




陸斗:休んだと言うか,1回学校に来たのに帰ったらしいんだよね
















" 何か知ってる? "と聞いてくる陸斗くん

白布くんは陸斗くんに言ってないんだ














陸斗:もしかして……あなたちゃんのとこにいた?




あなた:………!














図星を突かれてあたしは戸惑った

陸斗くんは" やっぱりね "と言いながら笑っていた












陸斗:賢二郎,何か言ってた?




あなた:と,特に何も……?あたしも熱に魘されてて記憶曖昧で……




陸斗:そっか。そうだよね















何でわざわざ学校をサボってまで

傍に居てくれたのかはわからない

けどまたその優しさで期待をするのは嫌だ

なら____優しくして欲しくなんてなかった













あなた:………何で………




陸斗:?




あなた:何で白布くんは……あたしの傍に居てくれたのかな……?














こんな事

陸斗くんに言ってもしょうがないことはわかってる

でもあたしは

やっぱり少し期待していたのかもしれない





















陸斗:………ねぇあなたちゃん




あなた:………?




陸斗:あなたちゃんはもう変な期待したくないんだよね?




あなた:え………?




陸斗:傷付きたくないから賢二郎を避けたんだよね?




あなた:そ……れは………




陸斗:………なら………




















『 もう賢二郎の事,考えるのやめなよ 』



















あなた:え………?




陸斗:賢二郎の事を考えなければ……賢二郎と関わらなければ何れ忘れられるかもしれないでしょ……?




あなた:で,でも………


















それが出来たら

きっと今こんなに苦労していない




















陸斗:あなたちゃんの心の中に賢二郎が居続ける限り,それは難しいのかもしれない




あなた:ッ…………




陸斗:………ならさ,俺の事を見てよ




あなた:え…………?



















陸斗くんはゆっくりと

あたしの手に自分の手を重ねた


















陸斗:俺,ずっと前から______






















『 あなたちゃんの事が好きだったんだ。』






















陸斗くんはそう言いながら

______唇を重ねた。













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