永瀬side
珍しく俺とあなた2人で出ることになったテレビ。
待ち時間が1時間もあるからもう話すならここだと思った。
『なぁ』
中島「なに?どうかした?」
『ちょっと話したいことあんねんけど』
中島「ここじゃあれだから別の場所行こっか。」
あの日から俺は気まずくなるんかなって思ってたけど
あなたはなんにも気にせずいたから俺だけ気まずくてちょっと恥ずかしかった。
途中でたまたまあった自販機でコーヒーを2つ買う。
そんな俺らが来たのは昔仲良かった頃に話してた屋上。
椅子が1つあって、なかなかロマンティックな場所。
中島「なんか、懐かし」
『だな……』
中島「で?何?話したいこと」
『俺らさ、Jrん時からずっと仲悪かったやん?』
中島「…そうだね。」
『今更って感じかもしれんけど、謝りたい』
中島「謝りたいって言ったって私が勝手に避けてただけだし」
『でも原因は俺やろ?』
中島「うーん、、永瀬が何でも出来て愛されててそれに嫌気がさして避けてたんじゃない?もう覚えてないけど(笑)」
『初めて知ったわ、、、でも謝らせて。ほんとにごめん。』
中島「私こそなんかごめん。」
『時間だから行くか』
中島「あ、ねぇ永瀬」
『何?』
中島「これから廉って呼んでいい?」
『むしろそれがいいわ』
中島「ツンデレかよ」
『黙れ!!』
無事仲直り出来て良かったです。
紫耀ありがとう
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。