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2018/03/21

第8話

8話
それから俺は記憶をなくす度に、蕾に告白した。

付き合って、忘れられて、告白して…

そんなことを繰り返していった。

大学に入って、たまに蕾の精神状態が不安定になる時があった。

たぶん記憶喪失を繰り返しているせいだろうということで、蕾が苦しそうな時は、俺たちはそっと見守った。

そんな日々を繰り返しているうちに、俺はどんどん怖くなった。

蕾に忘れられることが、怖くなって、悲しくて。

耐えられなかった。

「なあ、透、春。」

もう、限界なのかもしれない。

「辛い、」

蕾が苦しんでるのだって、俺と恋人になったからだ。

俺さえ消えれば、難なく終わるじゃないか。

そんなバカみたいな考えを振り絞って、2人に頼んだ。

さあ、蕾を忘れられるように頑張ろう。

そう、思ったはずだったのにな…



『また涼太を好きになる』

あの言葉がどうしても頭から離れなくて、心の奥底にこびりついてしまって。

離れなかった。