気になる人の話ですか?
聞きたくない話
江「あなたちゃんって好きな人いたりするの?」
真琴「!!」
遙「どうかしたか真琴」
真琴「う、ううんなんでもないよはる」
でもこっそり耳を傾けて
イライラして
あなた「そんな人いないよ〜」
江「そうなんだ…」
理由なんてものも
そんなのわかってて
それでも気になってしまって
好きになるくらい許して下さい
告白する勇気なんて持ち合わせてない
ただ好きになった気持ちは嘘じゃないから
江「じゃあもしあなたちゃんに好きな人が出来たら応援するね!!」
あなた「ありがとう…でも今のところいないから大丈夫だよ」
ごめん
応援できないよ
うまくいくな!!
最低な願い事だよ
性格悪い悪魔の事を
応援しちゃうよ
真琴「おはよう!寝癖ついてるよ」
初めて言えた
君は恥ずかしそうに
あなた「!!…えっと…ナ、ナイショね」
そんなのずるいって…
毎日が少し宙に浮き
ミルクとパンダはシロクマで世界が弾むよ
君の好きな人に好きな子が
いたらなんて願う悪魔
「いけないことですか?」
「だよね」「わかってますよ」
独り言です
嫌だよ!ぜったい!
ヤキモチがいてもがいて
楽にさせてくれないよ
話したくて探して
君を独り占めしたくて
真琴「あの…話があります!
今日の放課後4時10分この教室で」
心臓鳴り止まない少し
少し間の我慢だから
君は頷く
もし
もしね
付き合えたら
毎日笑わせてみせるよ
5分前のおまじない
いくよ
真琴「俺じゃだめですか?」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。