第9話

ある日ー
88
2019/04/05 08:37
あの出来事があった次の日、私は音楽番組の収録が終わったテヒョンを部屋に呼び出した。
あなた
あなた
ねぇテヒョン、覚えてるでしょ。昨日私が後ろを振り返った時に何かしたでしょ?
呼び出してすぐ私はそう言った。





私は、



"はい、しました。すいませんでした。"



テヒョンがそう言ってくれることを予想していた。



でもテヒョンは
てひょん
てひょん
昨日?昨日なんか僕しましたっけ?気づいたらあなたヌナが倒れてたんですけど?
そう言った。



私は、テヒョンが嘘を付いていると思い、何度も問い詰めた。
あなた
あなた
とぼけないでよ!テヒョン昨日なんかしたでしょ!いい加減嘘つくのはやめて!
そう言って昨日わたしの身に起こったことを全て話した。
そうすれば、テヒョンが本当のことを話してくれると思ったからだ。






でも
てひょん
てひょん
僕あなたヌナに何もしてませんよ?それより体調は大丈夫ですか?
そう言った。



何度聞いても思い出さないテヒョンを問い詰めることを諦めたわたしは、もう帰っていいよ、とテヒョンを部屋から追い出し、ベッドに横になった。

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