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2020/11/17

第1話

プロローグ
「知ってる?あの星。」
病室に寝たきりの彼女が小さな星を指さして言った。
「あの星、私と同じ寿命なんだよ。」
あのちっぽけで今にも消えそうな星と同じ寿命だとは思えないくらい
夜の暗い病室でも眩しくも見える笑顔を彼女は見せる。
「その顔でなんて事言ってんだよ。」
いつもの調子で俺も呆れて笑って見せた。
「えへへ。
みんな、あんなちっちゃな星なんて見た事ないし興味も無いかもしれないけど、私にとっては同じ寿命を持った仲間みたいな星なんだぁ」
彼女は小さな頃から星が大好きだった。
きっかけは教えてはくれなかったけど、それでも目を輝かせて夜空を見上げる姿は嘘をついてはいないと確信できた。
図鑑をめくり、望遠鏡を覗きながら嬉しそうに俺に話しかけていた。
そんな彼女を見て、知らない間に俺も星に詳しくなり、好きになっていた。
小学校の入学式を間近に彼女は病院に運ばれた。
それっきり彼女は元の生活には戻れず、大きな病院で寝たきりとなった。