第3話

229
2020/03/30 23:27
それから、何百年か経ち…僕の成長は…何故か、見た目が14〜15歳しか見えなかった…



珠代さんには、「あなたの成長の速度が普通とは違いますね。」と言われた…愕然とした

まぁ、怪我しても直ぐに治る…年もそんなにとらない…まるで、不老不死と似てるが少しすか年をとらない。

で、初めて自分の顔を見た時…虚ろな赤い瞳に …白い肌…黒炭の様に黒く染まってて毛先が紅く染まってた

そして、今の服装は…袴を着ており下は黒く上は薄紫で羽織は下から濃い紫色で上になるにつれ薄くなって肩らへんからは白い

髪の毛を右横に髪を結び紐は白くリボン結びにしてる…

珠代さんの医療に関する仕事を覚え珠代さんが居なくても診療所一人でもやれる様になった

が、どうしても…僕は、桜華…記憶の中での少女の事が忘れられなくて…彼女の事が知りたかったから

旅に出る事を珠代さんに伝えると…悲しそうな顔をしていた…だが、今の僕はどうしても彼女が知りたい…

今日、僕はこの場所を離れる…朝方、まだ日が出てない時外に出て珠代さんが見送りに来た

僕は、番傘を持って少ない荷物を持ち
珠代
珠代
…行くのですね。
あなた

嗚呼

珠代
珠代
、…
あなた

そんな悲しそうな顔は似合わないぞ?

珠代
珠代
あなた

はぁ…(ガバッ

僕は珠代さんを抱き寄せる

家族の様に珠代さんを抱き締めた
珠代
珠代
!?あなた?///
あなた

珠代さん…あの時、貴女が僕を見つけてくれて…良かった
(もし、珠代さんに拾われなかったら…)

僕はゆっくりと離れて苦手な笑顔をした
珠代
珠代
!…ふふ、変な顔になってますよ?
あなた

笑顔は苦手なんだ。

珠代
珠代
でも、不器用なあなたは良いと思いますよ
あなた

なんだよ、それ(ニコ

珠代
珠代
!///
(今のは…自然な笑顔だった…出会って初めて笑顔をみました…。)
珠代さんの頬が少し赤く染まってた気がしたけど…珠代さんは直ぐに他所を向いてしまった
あなた

じゃ、行くわ。

珠代
珠代
…あなた
あなた

珠代
珠代
いってらしゃい(ニコ
あなた

!…嗚呼、行ってきます。

僕は珠代さんに背を向けあるき出す

(珠代視点)
珠代
珠代

(私は、ちゃんと笑えたかしら…)
私はあなたの凛々しい背中を見つめ…立ち尽くしていた
珠代
珠代
(嗚呼…こんな事なら、貴方を好きになるんじゃなかった…)
私は、いつの間にか貴方を好きになっていた…時折に…見せる、虚ろな瞳に惹かれ…何をしても、考えてしまう様になった…駄目ですね 私は…

貴方の素っ気ない仕草や何もかもが愛おしく想う…今直ぐにでも、あなたを止めたい…私も…共に行きたい…貴方の隣で歩き他愛のない話をして旅をしてみたい…でも、太陽の下に歩けない私はただ…影で隠れるしかない…灰になっても良い…傍に居たい…


自分が鬼なのを後悔した…

そして、旦那と子供に申し訳ないと思いつつ…それでも、あなたを心の何処かで想い続けて居た


嗚呼、そろそろ朝日が登る…戻らないと…


私は、後ろを向き戻る…


珠代
珠代
、また…一人ですね。
誰も居ない診療所で呟く…静かに涙を流した…




(珠代END)

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