第2話

質問
263
2020/03/14 08:24
次に目覚めたら見覚えのない天井が見え右腕に違和感が有り右横を見ると綺麗な女性が険しい顔で僕の腕を触ってた…



女性は手を離し考え事でもするかの様に右手で…顎を添える
あなた

…あの、何をなされてるんですか?

僕の一言で女性は手を顎から離し僕に視線を合わせる
珠代
珠代
!…起きましたか…貴方は、何者なんですか?
あなた

いや、こちらの質問です…あなたこそ何者ですか?急に腕を傷付けて…眠らして

珠代
珠代
答えるか迷う様な顔をし、すぐに真剣な顔をして
珠代
珠代
私は…鬼です。
余りの予想外な言葉に内心 驚き出来るだけ表情を出さないようにする
あなた

珠代
珠代
?…驚かないのですね…
あなた

驚いた方が、良いですか?

珠代
珠代
いえ…面倒事がはぶかられて楽です。
綺麗な女性は瞼を閉じ答える
あなた

そうですか。

珠代
珠代
貴方は…鬼では有りませんですよね?なのに…注射しましたが
直ぐに…傷が治ってます。
ゆっくりと開かれる瞳を美しいと内心違う事を考えてしまった…。
あなた

……

珠代
珠代
貴方は…何者ですか?
あなた

僕は…分からない…記憶が、曖昧なんです。

あなた

名前と僕の事を知ってそうな記憶の中の女の子が居る…すか
知りません。

女性は真剣な顔で僕の話しに耳を傾ける…
珠代
珠代
…記憶喪失と言う事でしょうか?
あなた

…記憶喪失……

記憶喪失と言う言葉がストンッと今の僕の悩んでいた答えに辿り着いた


そっか、僕は記憶喪失なんだ…だから、思い出せない


珠代
珠代
…行く宛が無いのでしたら、此処で私と共に過ごしませんか?
あなた

…………

この人と共に暮すのか?いや、何者かも分からない様な僕を受け入れてくれるのだろうか?

例え…鬼でも、僕は死なない…むしろ、殺して欲しい。

僕は生きてては駄目なんだ……何故か分からないがそう思えてしまう


桜華…お前は、誰なんだ……



僕が黙り込むと女性が
珠代
珠代
嫌でしたら…断っても宜しいですよ。
僕はこの人の目を見つめて…
あなた

いえ、此処に住まわして下さい。

珠代
珠代
……そうですか。(ニコ
あなた

初めてこの人の笑顔を観て…何故か、心が落ち着く…
珠代
珠代
そう言えば、御名前を言ってませんでしたね
あなた

そうですね。

珠代
珠代
私の名前は珠代です。
あなた

僕の名前は……あなたです。

珠代
珠代
あなたさんで宜しいですか?
あなた

……呼び捨てで良いです。

あなた

此処にお世話になりますから。

珠代
珠代
分かりました。
あなた

後…手伝いとか有りましたら手伝わして下さい…。

珠代
珠代
えぇ…そうさせて貰います。
その後、珠代さんに僕の部屋を用意されて…珠代さんの隣の部屋だった


珠代さんに明日から、仕事をする事になった…


僕は、布団を敷いて灯りを消し眠る事にした。


(珠代視点)




珠代
珠代
……
(…あなたの腕から摂った血を少し調べてみたけど…何かが、可笑しい。)
椅子に腰を下ろしながら 机に向う…ガラス瓶の小さいのから、少し血をガラスのビーカーに移す…

珠代
珠代
……コレは、もう少し調べる必要が有りますね。
《…日記…》
◯月〇〇日水曜日

数日後…あなたは慣れない仕事作業をさせるとガラスケースやその他もろもろ…割りまくってた…なので、包帯を巻く作業をさせる 集中が切れたのか、窓の外の空を黄昏れてた…虚ろな瞳そしてとても綺麗だと思ってしまい、お互いに手が止まってしまった…それから 一人にさせて自分の仕事を進める事にした



この前のあなたの血液検査の結果、…、何も出て来なかった…いや、分からなかったと言うべきだった…人間とは、違う様なでも、、、それに、似たような…感じだった


これは、どれだけ調べても時間の無駄かも知れない…、…だけど、やるだけやってからにしようと考えた。





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