それでね、しばらく保健室で寝ていたわけよ。
そしたら
ガラガラ
「失礼します」
とかいっていつもくる隣のヤツ。
ちょんじょんぐく。
『あ、きた。ちょんじょんぐく。』
グク「きてわりぃかよ。てかこっちの方が迷惑だわ。ほら、帰んぞ」
そう言ってグクは私の腕をつかんで無理やり教室に帰らせようとする、
『ちょっ、やめてよぉぉぉぉ!』
グク「おれだってお前みたいなめんどくさいやつのこと構ってる暇なんてねぇんだよ」
『もう、ちょんじょんぐく嫌い。』
グク「え?」
うん。グク君一瞬びっくりしたよね。
だっていつもそんなこと言ってるグク君、ほんとはあなたちゃんのこと大好きなんです。
そんで、グクが「え」とか言ってる間にあなたちゃんベットの布団を頭までかけて完全防御態勢。
グク君、そんなことされたら流石に諦めちゃうよね
グク「はぁ…分かったよ。今日も俺の負け、でも次の時間はちゃんと来いよ。」
そう言って教室へとグクはかえっていく。
その背中を見つめるあなたちゃん。
『よぉし!今日も勝ったぞ~!』とかいって毎日ガッツポーズㅎㅎ
それをみてジン先生、
「……😇」
うん。この顔みたらわかる、
絶対止める気無かったよねㅎㅎ
ジン「ねぇあなたちゃん、次の時間なに?」
『え?そりゃ次は歴史だよㅎㅎ』
ジン「そっか……それじゃあ、次の時間うけてくれたらあなたちゃんの好きなこと一つだけしてあげる、」
『え?!ほんとですか?!』
ジン「うんㅎㅎ」
そういった瞬間、あなたちゃん勢いよくベットから立ち上がって
『よし!それじゃあ行ってきますね!』
ジン「うんㅎㅎ」
さて、あなたちゃん先生に何を頼むのでしょうか_____
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!