その後の事は
一生忘れられないくらいに刻まれた
どうしてもそれは怖い事で
自分で委ねておきながら萎縮してしまった
それでも彼は「やめよう」なんて言わないで
ちゃんと自分の事は自分で 全部忘れさせてくれた
知ってる
彼の手も唇も身体も声も優しさも。
優しいその目も声も
私だけに見せるその姿も
全部、全部
一緒のベッドで向き合い寄り添う
そんな彼の一瞬だけ驚いた顔
私も貴方も知らないもの
でも今だけは
私の目を見てしっかりと
擽ったい
心が暖かくて泣きそうな……。
その言葉が私の全部を包んでくれる
きっと私はまだ何も分かってないけど
初めて感じるこの感情を
貴方に言えて良かった
𝐍𝐞𝐱𝐭
____________
♡ × 120
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。