第2話

悪夢の始まり

512

2020/08/09 00:08

浦田渉

夏だ！！！！旅館だ！！！！

坂田優

待ってうらさん…テンション高い…

※ここに来るまで始発電車乗って徒歩1時間

月崎志麻

まぁはじめてやしええんやない？
なァ？センラ！

黄百合センラ

そですね〜。坂田元気出せやほんまー

坂田優

ｹﾞﾝｷﾃﾞｽﾖﾅﾆｲｯﾃﾙﾝﾃﾞｽｶ!?

浦田渉

カタコトWWW

月崎志麻

チェックインしてきた。

浦田渉

はやWWWありがとう！！！！

騒ぎながら部屋に向かう彼らの背中を、黒い影が見ていたー

黒騎奏夢（くろきりずむ）

ニィ

うらたside

浦田渉

ん待って〜。ご飯うまーい♡♡♡

月崎志麻

うらた米ついてる。

俺の頬に指をつけて米粒をとるまーしぃ。

浦田渉

ありがとう😊

月崎志麻

可愛ええな〜

浦田渉

(´>∀<｀)ゝ))ｴﾍﾍ

坂田優

熱くなんなや。そこ〜。

黄百合センラ

何坂田。嫉妬してんの？

坂田優

してへんもん！

黄百合センラ

ﾖｼﾖｼ(。・ω・)ノ(///_///)

坂田優

ふぇ

浦田渉

お前らも十分熱いよ。

月崎志麻

だなWWWさぁて風呂入るかな〜。

坂田優

ここのめっちゃいいよ。風呂。
さっきセンラと入ってきたけどさ。
広いの。で、露天風呂はとにかく景色最高！

黄百合センラ

だな〜。
まーしぃ達もはよう入ってこいや。

坂田優

俺ら部屋戻ってるわ。

浦田渉

はいはーい

〜風呂〜

浦田渉

暖かい…//////

月崎志麻

だなぁ。もう俺ここで寝れるわ。

浦田渉

やめてぇ？俺やばいから。

麳純羽（こむぎあやは）

あの、ご一緒してもいいかな？

振り返ると、小麦色の髪の優しそうな人がたっていた。
その横には、黒髪のヤンキーみたいな人。

月崎志麻

全然！どうぞどうぞ！

黒騎奏夢（くろきりずむ）

ごめんね。

麳純羽（こむぎあやは）

どっから来たの？こんな山奥に。

浦田渉

東京です。

黒騎奏夢（くろきりずむ）

都会だなぁ。
君たちどういう関係？恋人？

浦田渉

ち、違います！！！！高校の同級生です！

月崎志麻

ふふふふ。

黒騎奏夢（くろきりずむ）

ふーん。名前は？

浦田渉

浦田渉です。

月崎志麻

月崎志麻です。

黒騎奏夢（くろきりずむ）

俺は黒騎奏夢（くろきりずむ）よろしくな。

麳純羽（こむぎあやは）

俺は麳純羽（こむぎあやは）
よろしく。

浦田渉

奏夢ってかっこいいですね！

黒騎奏夢（くろきりずむ）

渉もかっこいいと思うよ。

奏夢さんの手が俺の頬を撫でた。

浦田渉

ﾋﾞｸｯ！）あ、ありがとうございます…

月崎志麻

あやはってどういう漢字書くんですか？

麳純羽（こむぎあやは）

純愛の純に羽。志麻ってかっこいいね。モテそう。

月崎志麻

でしょー！！！！モテるですよ実際！！！！

麳純羽（こむぎあやは）

うん。俺も惚れそう。

まーしぃと純羽さんの顔が近くなった。

麳純羽（こむぎあやは）

長いまつ毛。キリッとした目。ツヤのある髪。

純羽さんがまーしぃの腕を掴んでぐっと引き寄せた。

月崎志麻

え…

麳純羽（こむぎあやは）

食べちゃいたい♡

俺は全身に寒気を感じて、まーしぃの腕を掴み、風呂から走りでた。

奏夢＆純羽

逃がさないよ。

〜旅館廊下〜

浦田渉

ﾊｧ…ﾊｧ…ﾊｧ…

月崎志麻

な、なんなのあの人達！！！！

浦田渉

知らねぇよ！とにかく坂田達に…！！！！

ガチャ

浦田渉

坂田！！！！センラ！！！！

月崎志麻

え…いない！？

部屋はもぬけの殻だった。

浦田渉

な…なんで？

月崎志麻

携帯に…かけてみる…

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…

黄百合センラ

『まーしぃ！？』

月崎志麻

うん。どこいるの？2人とも？

黄百合センラ

『わからんのや…』

浦田渉

分からない？

黄百合センラ

『うん。なんか知らない人達がいて、すごいフレンドリーに来たから、話してたら急におかしくなって、逃げたら後ろから殴られて、気づいたらここに…』

センラの声が途切れた。

浦田渉

センラ？

黄百合センラ

『な…何する気や…坂田をどうするんや…』

月崎志麻

坂田がどうかしたのか！？

黄百合センラ

『やめろ！連れてくな！！！！坂田！！！！』

浦田渉

センラ！どうした！センラ！！！！

ﾌﾞｯ…ﾂｰﾂｰﾂｰ

浦田渉

…まーしぃ。

月崎志麻

逃げよう、やろ？

浦田渉

正解。行こ！

月崎志麻

ああ。

部屋の戸を開けると、外に走り出た。

月崎志麻

こっち！！！！

まーしぃに手を引かれながら走る。

浦田渉

あっ、

ドサッ

月崎志麻

うらた！

浦田渉

大丈…

まーしぃの後ろに立つさっきの2人。

月崎志麻

うらた？

浦田渉

あ…あぁ…

月崎志麻

え？

まーしぃが後ろを振り返った。

ﾊﾞﾁｨ！！！！

月崎志麻

ｶﾊｯ…

スタンガンがまーしぃの首を捉えた。

純羽さんの腕の中に倒れるまーしぃ。

浦田渉

まーしぃ！！！！

黒騎奏夢（くろきりずむ）

渉くん。俺らの名前を聞いた時点で逃げとくんだったね。

浦田渉

え…？

黒騎奏夢（くろきりずむ）

犯罪組織ADG。知らない？

浦田渉

…あっ

黒騎奏夢（くろきりずむ）

俺はADGのリーダー。黒騎奏夢。
俺が気に入ったやつは俺の拘束から逃げることは出来ない。
まぁ安心して。俺軽い方だから。
純羽が一番キツいね。

俺は純羽さんの腕に抱かれたまーしぃを見て青ざめた。

浦田渉

まーしぃを…離して…！！！！

麳純羽（こむぎあやは）

お断り。

純羽がまーしぃの額に舌をﾂﾂｯと滑らせた。

浦田渉

てんめ…

ﾊﾞﾁｨ!

浦田渉

ｶ…

俺の背後でスタンガンが光った。
地面に倒れると同時に俺の意識は途絶えた。

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第3話 ADGメンバー

蘭華@REMK🥀ℛ

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。