志麻side
ジュウ…(熱した鉄を押し当てる)
ジュウ…
ジュウ…ジュウ…ジュウ…
俺を縛り付けてる椅子がギシギシと音をたてる。
熱した鉄が俺の顔の前で揺れる。
純羽が少しかがんで、俺に目線を合わせる。
俺の顔の汚れを拭った後、俺の顔をじっと見つめた。
俺が顔を背けると、顎を掴んでぐっ、と顔を上に向ける。
純羽の顔がすぐ近くに来る。
純羽が顔を傾けながら俺の顔に近づく。
唇が重なった。
こいつ…男色趣味か…
にゅるりと舌が俺の口に入ってきて、俺の舌と絡み合う。
純羽の舌が動く度、クチュクチュという音がなる。
そのまま数秒後…いや、数十秒だったかもしれない。
しばらく純羽の舌と交わっていた。
俺のを縛り付けてた縄が解け、体が自由になる。
立ち上がろうとすると、暴行のせいで足に力が入らなかった。
床に手をつく。
純羽が俺の腕を掴んでたたせる。
ヒョイっと俺を抱えて床に連れていく。
純羽が包帯を持ってきて、火傷のあとに巻き始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ん〜なんの回?(←おい作者。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!