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第45話

私と君の物語
*あなたside*








いろんなことがあって、かれこれ二週間は入院していた。






二週間の間、ずっと私は気持ちの整理をしていた。


るぅとくんにはあんなに冷静に喋れていたけど、実際はもうごちゃごちゃで。

泣かないって決めていたのに結局るぅとくんに甘えて。

私の事は誰にも言わないって決めていたのにあんな簡単にこぼして。

…………大事にしようと思っていたころんへの気持ち。初めて抱いた感情だから大切にしようと思っていたのにあっさり言っちゃって。るぅとくんにバレバレな言い方をして。






自分の気持ちと行動が矛盾を繰り返してわけが分からなくなってくる。




自分って本当にダメなやつだ。










今までずっと意思を強く持ってきたつもりだったのに、いともたやすく壊れてしまう。





その原因に私は気づいている。







だって、こんなにも優しくしてきてくれた人は、*今の*家族以外で初めてだったからだ。










私のことを好いてくれている人がたくさんいてくれいるのは鈍感と言われていても分かる。




でも、好いてくれていても、誰も深くに踏み込もうとはしない。







見えない壁があるようで。












そんな壁をぶち壊したのは、紛れもないころん達。








なーくんはいつもみんなを第一に考えてくれている。
私の事を初対面で*あなたちゃん*と呼んでくれて、緊張をほぐそうとしてくてたのはなーくんが初めて。






ジェルはいつもふざけているけれど、いつも笑かしてくれる本当に面白い人。
ジェルの話を聞いて何回明るい気持ちになっただろうか。





さとちゃんは何気に一番良い人。
前、皆と歩いていたときに唐突に一歩後ろに引いて、皆が並んでいる姿を見てふっと笑っていたのは忘れられない。そんなことする人普通いる?………………いや、いない。





莉犬くんはいるだけで疲れが吹き飛ぶような、そんな人。
初めて喋ったときは人懐っこい子だななんて思っていたけど、私の男子恐怖症的な何かを察したのか、無理に接してこなくなったときは本当に申し訳なかった。と同時に、莉犬くんの人への思いやりが凄いんだなって気付けた。





るぅとくんは、本当に優しかった。いや優しい。私の話をちゃんと受け止めてくれて、更には私を気持ち的に楽にまでしようとしてくれた。
…………あいにく、私はめっちゃくちゃめんどいやつだから余計に考えることになったけど(
察しが良くて、色んな意味で頭が良くて、るぅとくんには隠し事ができないなってくらい私の事を分かってくれた。







そして、ころん。
私の価値観を全てぶち壊してきた。…………逆に言えば、何気ないことで私を変えてくれた。
男子に絡まれた時も、すぐに気づいて助けてくれた。
…………純粋に可愛いと言ってくれたのも、ころんが初めてだった。
この人は周りとは違うんだなと思ったのもころんが初めて。
ころんは、ころんは。きっと誰よりも優しい。だから、傷付きやすい。






きっとすべてを知ってしまったら、ころんは普通の二倍くらいの衝撃を受ける……はず。




つらそうな顔をするころんは見たくない。

でも、このまま黙ってころんのもとから去ってしまうのも、嫌だ。











…………どうして私なんだろう。










最近までは自分の運命を受け入れてきた。





でも、私をひきつけてくれる物ができてしまってからは、どうして他の人じゃないんだろうなんて思ってしまう自分がいる。










こんなの最低だ。













ああ、ころんを好きになる人が、ころんが好きになる人が、私じゃなきゃ良かったな…………。















私と君の物語。







その物語のヒロインが私だなんて、無理だ。























結ばれちゃ、だめなんだ。



































すべてが終わる、その日まで。





















































『………こんな分かりきった事を考えても、無駄だよね。』




























せっかくるぅとくんに話を聞いてもらったのに、また負の連鎖に陥ったら意味がない。







明日からは、また学校に行ける。








また、皆と会える。
















頑張らなくちゃ。


悔いが残らないように。








残りを大切に、しないと。






















ふと窓の外を眺める。










空は真っ黒色に染まっていて、その中に煌めくような星が……………












『あるわけ、ないか。……………もう寝よう。』

















私は何も考えずベットに潜り込み、電気を消す。











カチッと電気のボタンを押す、軽い音が夜に溶け込んでいった。