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第51話

毛嫌いする理由
*ころんside*










あなた「え?えーと…………」




「俺、本気で紅葉さんの事好きなんです!!」




あなた「お、おぉ………()」











僕は今、思いっ切り告白現場に遭遇している。



あなたと一緒に客引きし回っていたら、さっきは僕が。
そして今はあなたが告白されている。







逃げようと思ったけど僕がしたように思いっ切りあなたに腕を掴まれて、そうも行かなくなった。







あなたの場合、相手は同じ学年っぽい。


………顔見た事ねえな。








ころんはモテていいよねえとか言われたけど、人のこと言えないじゃん。





あなたに告白した人はあんまり聞かないけど、密かに想っている人はたっくさんいる。









去年の校外学習の時の夜の恋バナは本当に酷かった。
9人部屋で5人があなたのこと好きっていう。



ちなみに僕はその時何も言わなかったけど、本当は僕入れて6人。






やばすぎだろ………。













まあ、そんな事は置いといて。


どうすんのかなあなた。




おっけーは………しないよね流石に。






おっけーしたら僕病む自信ある。










あなた「あー。うん。ごめんなs」





「俺、こんなに人を好きになったの初めてなんですっ!!」







ごめんなさいと言おうとした言葉を遮るあいつ。





諦め悪すぎだろ……………





男なら潔くフラれて(?)立ち去りなよ。



あーもう!!!

さっきまでずっと邪魔されなかったのに!!!



平和に客引きさせろ!!!←















「俺、人目見た時から紅葉さんの事可愛いって思ってて…………」





あなた「………」
















*可愛い*



そう言われた瞬間、あなたの雰囲気が変わった気がした。







そういえばあなたって可愛いって言われるの好きじゃなかったような……………。
















あなた「ごめんなさい。可愛いって言われるの好きじゃないから。」


















笑顔で言っているけど、若干トゲのある言い方をして立ち去ろうとするあなた。













男子生徒唖然。


確かにそんなこと言う人って珍しいけど、流石に驚きすぎじゃね?



へっ?みたいな顔をして突っ立ってる。






あまりにもその顔が面白すぎて吹き出しそうになったけど、ここで笑ってしまったら雰囲気ぶち壊しだな。




何とかこらえてあなたの後を追った。



















あなた「っはぁ………………………」





『めっちゃでかいため息つくじゃん。』










ほんの数分の時間だったのに、疲れきった様な顔をするあなた。




疲れきったというより、めんどくさい?みたいな。


とりあえず、嫌だった事は十分伝わる()













『そんなに可愛いって言われるの好きじゃないの?』







あなた「あたまえ。理由はいっぱいあるけどさ、例えばね?可愛かったらいいんですか?って。性格悪くても顔さえよければいいの?めっちゃ口悪くて男遊び激しくても私を捨てませんか?って。……………無理でしょ。」





『あぁ…………()』














思ってたより割と考えてたわあなた。


でも確かに分かるかも。


顔面だけ褒められても、他はちゃんと見てんのかなこの人ってなるなあ。








『じゃああれか。見た目だけで判断する人嫌いな人かあなた。』






あなた「ピンポン。一目惚れは全然いいけどすぐ告白してくる人と付き合っても長続きしなさそう。」






『あー確かに。』






あなた「付き合うなら親友の延長線上が良いな私。毎日好き好き言い合ってたら飽きそう………………。」






『あなたって結構こだわりあるんだね』






あなた「恋愛は大切ですから。……………相手おらんけど。」






『知ってる。』






あなた「うっざいなお前wwww」


























でも他にも理由ありそうだよねー。

可愛いって言葉を毛嫌いするのって。





多少は嬉しいって思ったりしないのかな普通。

ありがたい事だけどやっぱり……………みたいなのも少しも思ったりしないのかな。






チラッとあなたの顔を盗み見る。










あっ無理だなめっちゃ不機嫌な顔してる笑




あなたって結構表情に出やすいかんね。







僕からすればめっちゃ面白いし














可愛い。












『顔やばいぞあなた』






あなた「そんだけ嫌だったって事だねうん」






『変わってんな。』






あなた「うっせえなりたくてなった訳じゃないわ!!」






『え、どゆこと?』













なりたくてなった訳じゃないって。



え、生まれつきって事言いたいのかな()











あなた「…………とある人のせいでこうなった。」





『誰それ』






あなた「誰って……………。ころんの知らない人だけど。」






『何。前の学校の人?』






あなた「そーだね。」









前の学校の人が原因…………。



何なんだろ原因って。




よっぽどの事が無い限り普通こんな事になんないよね。





恋愛沙汰っぽいよなあ。








まさか







『元カレ?www』









ふざけてパッと思い付いたことを言ってみる。



八割型冗談だったけど、言った瞬間あなたの肩がピクリとしたのが伺えた。








『………え、まじ?』









ちょっと待って。

え、元カレ?


まじなの?ガチなの?本気なの?嘘じゃないの?







あなた「どうしてそんなに冴えてるんですかねえ……」






『ごめんすっげえ冗談で言った。』







別にいいよって笑うあなた。






というより






……………あなたにも彼氏、いたんだ。








注目する所が違う?



分かってる。






今の僕はあなたの彼氏でもなんでも無いけど










少しくらいは嫉妬させて欲しい。




















『元カレさんが原因って………何されたし。』







あなた「可愛い好きですって言われて断る理由ないからおっけーしたら、影であとは襲えればいいとか言ってたの聞いた。」






『いやちょい待って?』









サラッとまとめて言ったけど、やばくね?



体目当てであなたと付き合ったって事でしょ?



そんな奴いんだ………………。



酷すぎる。








『きっも……………』






あなた「ね、きもいでしょ」







あなたは笑ってるけど、それを聞いた時は相当傷付いたと思う。


仮でも彼氏彼女の関係だったんだから。





僕だってもし出来た彼女にそんなん言われたら……………………




って考えると、痛いほど分かる。







『結局別れたんだ?』






あなた「いや、別れたっていうか……………」






『は?別れてないの?』






あなた「別れを告げる前に転校しちゃった。」






『いやそれ大丈夫なの?もしまた会って彼氏面して接してきたらどうすんの?』






あなた「大丈夫だよ。もう流石に会う事はないでしょww」






『そうかなあ………』









もし会ったらどうなるんだろう。


絶対修羅場だよね。




死。











向こうがどう思ってるかによるけど。



ここにまで来て、まだカップルだと思ってたらやべえな。




引くわ。





いやもう引いてる。














あなた「そんな事よりさ!!客引きしろよ!!」









あんまりこの話をしたくないのか、話題を変えるあなた。




そりゃそうか。








『はあ?してんじゃんwww』






あなた「してねえよさっきからころんの持ってるチラシ全然減ってねえよ」






『僕護衛だからいいんですぅ』






あなた「働けよおい。」






『働いてる働いてる。あなたを守るために。』






あなた「私まだ何もされてないんですけど」






『それは僕のおかげ。』






あなた「うっせえな」






『ちょっとくらい照れろや。*ころん………///*みたいな。』






あなた「残念ながらそんな可愛さは兼ね備えてないです。」






『だろうな』






あなた「じゃあ言うな!!!ww」


















最初は客引きなんてめんどくさいって思ってたけど、あなたがいれば凄い楽しい。







あなたがいると何でも出来そうだな僕。





すげえ。














やっぱり好きな人とやるって、違うんだな。












それ以前に、冗談でも通じ合える仲だから?












親友の延長線上。








あなたにとって僕はそこに1番近い存在になってますか?











なってて、欲しい。















「すみません。チラシ1枚くれませんか?」










ハッと現実に戻り、客引きを続けた。















いや













続けようとした。