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第40話

蝶々

---------------るぅとside--------------







今日はころちゃんも如月さんも何か用事があるみたいで、学校が終わるとじゃあねー!とだけ言って帰っていった。













僕はというと特にすることもなかったため、一人でいるであろうあなたさんのお見舞いに行くことにした。





























あなたさん………今頃何してるんだろうなあ………














立ち止まって考えてみる。





















ベットに横たわっていて………………勉強かな。あなたさんがしてそうなのは。













必死にペンを動かして…………たまに窓の外を見て……………。





















表情は……笑顔?



















いやそんなわけ無いか。一人でいるんだし……………。



















浮かんできたのは、初めて面会できるようになった時に見た、とても寂しそうな表情。























ああダメだ。そんなのあなたさんに合ってない。
















早く会って喋りたい、な。























こんな事言ったらころちゃんに怒られそうだなあ…笑

























そんな事を思いながら僕は病院へと走った。












































病室に入るとあなたさんは絵を描いていた。










あまりにも集中しているようで僕には気づいていない。




















そっと近くまで寄って絵を見ると、病院の外の景色を描いていた。









病院のすぐそこにある公園。そこで遊んでいる子供達。戯れているペット。見守っている親。そして………














『綺麗ですね、その蝶々。』








あなた「わっ!?…………ってびっくりした………。るぅとくんかあ笑」














こんにちはとふんわり微笑むあなたさん。










『あなたさんって、絵、お上手ですね』




あなた「そうかなあ。でも好きだよ、絵描くのは。あとあなたさんってなんか堅苦しい笑」








前か思ってたんだよねーと絵を描きながら繋ぐ。








『じゃああなたちゃん?』




あなた「あはは笑 なんか改めて言われると照れるね笑」




『なんですかそれ笑……………あ、そうだ。』




あなた「んー?」





『それ、窓の外の景色を見て描いたんだよね?』




あなた「そうだねえ。あでも、蝶々は景色にはいないよ。今秋だもんね笑」




『だよね。じゃあなんで描いてるんです?』




あなた「なんていうかさ、蝶々って未来へ誘ってくれる感じしない?なんか、未来への案内役みたいな笑」




『あーアニメでよくある主人公を導くやつ?』




あなた「そうそう笑 さすがるぅとくん笑 まあ、そういう明るいイメージが私の中にあるんだよね蝶々って。だから、自分にとってあんまりいい思い出無いものを絵にする時とか……逆にもっと明るくなってほしい!みたいな…………人を絵にするときは必ず蝶々を描いてるの。あとは、一人でいて寂しい時とか誰かに会いたいなあって思ってるときかな笑」




『なるほど………。じゃあこの絵はどの意味で?』





あなた「寂しい時笑……それと、あんまりいい思い出無いってのかな。」





『え、なんでなんですか』




あなた「えー?それ聞いちゃう?笑」




『あ、いや』


















そこで自分が聞いた事を後悔した。





あなたさんには色々ある。





ざっくりだけど如月さんから言われていたのだ。






また僕やらかしたなあ…………。



前に一度、なんで如月さんの家にあなたちゃんが住んでいるのか聞いてしまった。








その時と同じように困ったようにはにかまれた。













うわあ…………僕って相当無神経なやつだよね……………








触れてはいけないものに毎回触れてしまう。








それで今まで何度やらかしてきたことか。







その度にこのド天然って莉犬に笑われながら怒られてきたけど流石に今回はまずい。






















心の中でうなだれていると、さっきまで黙り込んでいたあなたちゃんが急に口を開いた。












あなた「いいよ、るぅとくんに教えてあげる」




『っえ?』




あなた「全部は言えないけど………。私も皆に隠し事をしてるのは、正直言って後ろめたい。…………聞いてくれる?」




『僕でいいのなら。』



あなた『ふふっ笑 ありがとるぅとくん。』

















すうっと息をを吸ったあなたちゃん。














これから話されることは普段のあなたちゃんの様子からはかけ離れたものだと僕が知るのは、あと少し。