《中嶋side》
コンコン
『丈くん入るで』
あれ…返事無い…
西畑「丈くんおかえ…り…」
『大ちゃん…?なんで…』
西畑「なんでってこっちのセリフなんやけど…」
『私はその…丈くんと大事な話があって…
部屋開いてるから来てって言われて…』
西畑「はぁ…」
またため息…
そんなにうちと2人になるのが嫌なんかな…
西畑「…はよ行くで」
『え…?』
西畑「いいから早く!」
そう言って腕を掴まれて大ちゃんの部屋に向かった
『ちょっと…!大ちゃん痛いっ…』
西畑「あっ…ごめん…」
『なんで…丈くんの部屋おったん…?』
西畑「…丈くんに呼ばれた」
『勝手に戻ってよかったん…?』
西畑「別にええやろ」
『そっか…』
気まづい…
2人きりでいるのこんなに気まづかったっけ…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!