《中嶋side》
『ただいま』
家に帰ると大ちゃんの靴はなくなっていた
『…出かけたんかな』
ソファーに座ってテレビをつけると大ちゃんが
テレビに映っていた
あの笑顔…最後に直接見たんいつやろ…
最近は寝るときもお互いに背を向けて寝てるし
もう…終わりなんかな…
正門にはちゃんと話し合いって言われたけど、
このままやったら無理かもな…
なんでこうなっちゃったんやろ…
結局、大ちゃんは帰ってこないまま朝を迎えた
今日は雑誌の撮影日
『おはようございます』
大橋「おはよ!今日は大ちゃんと別々に来てんな」
『まぁ…』
西畑「さっきも言うたやん。用事あって実家
帰ってたから別々で来たって」
大橋「あれ?そうやったっけ?笑」
西畑「そうやわ!笑」
そうやったんや…
なにか一言連絡してくれても良かったのに…
うちのこと…嫌いになったんかな…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。