《中嶋side》
あれからなんとか雑誌の撮影は終了した
大ちゃんに話しかけようとしてもはっすんとかと
喋ってて話しかけずらい
…あきらかに避けられてるよね
『あっ、私もう帰るね』
大西「えーもう少し喋らへん??」
『買い物とか色々しないとあかんから…笑』
大西「そっか。気をつけてね!」
長尾「じゃあ大吾くんも帰るんですか?」
西畑「あー俺はもう少しおるわ」
高橋「えっ!!珍しいこともあるんすね」
西畑「まぁ…笑」
道枝「あなたちゃんお疲れ様です」
『みっちーたちもお疲れ様!』
藤原「…」
やっぱり一緒には帰らへんか…
ほんまになんでこうなっちゃったんやろ…
藤原「あなた」
『えっ、丈くん!?』
藤原「また大吾となんかあったんか?」
『なんで…』
藤原「おかしすぎるやろ。あんなにあなたと
いつも帰りたがってた癖に一緒に帰らんとか」
『別に…何も無いけど?もう少しはっすんたちと
喋りたかっただけちゃう?』
藤原「絶対何かあったやろ。来た時から2人とも
おかしかったやん。一緒に来てなかったり、大吾が
実家帰ってたって言った時ビックリしてたり」
『それは…』
藤原「また嫉妬させたとかそんなん?」
『なんでみんな…』
藤原「あなた…?」
『なんでみんなうちと大ちゃんが喧嘩したら
うちが嫉妬させたからとかうちだけが悪い
みたいに言うん!?確かに嫉妬させちゃってるの
には変わりないけど嫉妬させたくてしてるん
ちゃうねん!この仕事してるんやったら仕方ない
事でもあるわけやん!てか今回はあっちが勝手に
冷たい態度とってきてるだけやしうちなんも
知らんし!!もうほっといてや!!』
…ヤバい
丈くんに言いすぎた…
今の完全に八つ当たりやん…
『…ごめん。帰る』
藤原「ちょっ、待てや!あなた!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。