《西畑side》
『ただいま』
西畑母「どうしたん。急に連絡もなしに帰って
きて…あなたちゃんと喧嘩した?」
『喧嘩はしてへん』
西畑母「じゃあどうして…?」
『色々あってん』
西畑母「そっか」
それ以上は何も聞かないでいてくれた
明後日記念日やのにな…
今頃あなた何してんねんやろ
まさかはっすんと…いや、そんなこと考えたない
部屋に入って布団にくるまった
《中嶋side》
はっすんに家の前まで送って貰った
私がドアを開けた時に「俺のせいやんな。ごめん」
って言ってきた
悪いのははっすんじゃなくてうちや…
久しぶりに2人の家で1人の夜を過ごす
『1人ってこんな寂しかったっけ…』
このまま別れるとかないよね…
これ…ずっと帰ってこないんじゃ…
そういえば、東京で撮影あったり誕生日の人らと
よくおったからあまり大ちゃんと2人っきりに
なれてれんかったよな…
明日の撮影の時に謝らんとな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!