※少し悲しめのお話
やめて
僕の名前を呼ばないで
そんな風にしたら勘違いしちゃうじゃん
貴方の瞳に僕は映らないのに…
これじゃあ好きになってく一方だよ
僕はSEVENTEENの天使(小悪魔?)ことユン・ジョンハンに
恋をしている
それも叶わない恋を。
同性だからじゃない
彼には好きな人がいるんだ
その人は僕には無い男らしさを持っていて
いつもメンバーをまとめて引っ張っていってくれる
カリスマ性溢れるその人は
1歩舞台から降りると途端に甘くなったりしてさ
大きなタレ目に笑うと出てくる歯茎が可愛いくて
とても愛嬌のある人だ
…そんな人に僕が敵うわけがない
…ほらね?
もちろんクプスヒョンもハニヒョンも僕にすごく良くしてくれる
でもやっぱり2人がお互いを見る目はどこか違うんだ
目の前の人が大切で、愛おしくて、たまらない
そんな目線
僕にはくれない目線
何度その目線が僕に向けられたら、と思ったことか
でも2人があまりに幸せそうに笑うから、そんなことを考えるのはあまりに自己中心的だと思わざるを得ないんだ
幸せそうな2人を見てチクチクと胸が痛む
そんな僕の気も知らないで、
さっきまでクプスヒョンと恥ずかしそうに笑っていたハニヒョンが楽しそうにこちらへと走ってきた
そう言って新しく出来たというカフェのホームページを見せてきたハニヒョン
ほんとにヒョンの言う通りで、どれもすごく美味しそうだったし店内の雰囲気も俺好みだった
…こういう所なんだよなぁ
俺たちは忙しいからoffなんて中々無くて、みんな自分の時間を楽しみたいはずなのに
ハニヒョンはこうして僕に付き合ってくれる
さらにはほんのちょっとした変化まで気づいてくれて
いつも相談に乗ってくれるんだ
そんな彼の優しさが大好きで
いつの間にかメンバーとしての″好き″ではなく
1人の人間として恋愛感情での″好き″へと変わっていった
はぁ…ほんとこのヒョンはㅎ
にしても、こんな風に少しふざけたようなことをするのも
実は元気ない俺を笑わせようとしてくれたんだよね
思わずそんなヒョンをみて笑ってしまったし、
つられて笑ったヒョンの笑顔は本当に輝いていて
そんな笑顔が見れるなら
隣は僕じゃなくてもいいかな、なんてㅎ
もちろん、クプスヒョンに嫉妬しないわけじゃない
でも1番ハニヒョンを笑顔にできるのは間違いなく彼だろう
俺は…それを見守ってるだけでいい
だってハニヒョンの幸せが僕の幸せだから
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!