目の疲れや気分の悪さもなんとか収まり、トイレから出た
「キャー!」
ひ、悲鳴?
声がした方に行くと階段から落ちた人とそこに群がっている人達がいた
「この人が急に階段から落ちてきて」
その後直ぐに警察や救急車が来て規制線や事情聴取を受けた
今日はやけに疲れる
それにこの廊下も階段も一見同じ色に見えるが僕にとっては全然違う色だ
いても経っても居られず眼鏡をかけた
続々と来る人
さっきステージに立っていた人達か
キラキラの衣装を着ている
「違います!私じゃないです」
警察「でも、あなたの指紋が手すりに」
「さっきついたんですよ」
「ね!貴方も私がここにいたの見たわよね!?」
疑われている女性が僕にしがみついてくる
目を見てわかる
この女性は嘘をついている
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!