第47話

十八
446
2020/05/27 08:06
次の日


2人の突然の告白が頭の中を渦巻いている
花穎
花穎
どうしたら…
衣更月
衣更月
花穎様、今日は美術館に行かれるのでは?
花穎
花穎
あ、すまない衣更月今準備する
いつもなら楽しみにしているはずの美術館も忘れてて


いつもなら楽しめる、車からの景色も楽しめなかった
花穎
花穎
衣更月、今日は1人で見てまわりたい
そう言って1人で見て回っていると…











ドンッ!
花穎
花穎
あ、すみません!
?「いえいえこちらこそ!って花穎?」
花穎
花穎
し、紫耀…
紫耀
紫耀
久しぶりだね!
花穎
花穎
うん、そうだね
なんでだろうまっすぐ紫耀の目を見れない
紫耀
紫耀
体調悪い?
花穎
花穎
え?ううん
紫耀
紫耀
なんかいつもより元気ないから…
花穎
花穎
それは…
言えない、2人から告白されたなんて言えない
紫耀
紫耀
ま、体調良いなら良かった!一緒に見てまわらない?
花穎
花穎
…うん!
これはこういう絵だとか、こういう風にも見て取れるとか


紫耀と話していると楽しくて時間を忘れてしまった
紫耀
紫耀
あの…さ
花穎
花穎
なに?
紫耀
紫耀
この前、花穎にハグしたでしょ?
花穎
花穎
あ、うん
紫耀
紫耀
あの時俺、嫌じゃなかった…むしろこのままずっと俺の腕の中にいて欲しいって思った
花穎
花穎
紫耀
紫耀
俺、花穎のこと友達に見れない…好きだ花穎
花穎
花穎
紫耀…
紫耀
紫耀
1分だけ…
紫耀は僕に抱きついてそう言った


呟かれた耳は熱を持っていた

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