第14話

理科の授業(はじめしゃちょー)
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2018/09/14 10:25
チャイムが鳴った。
理科の授業だ。理科室へ行くと必ず他クラスと合同になる。
それが私は楽しくて、嬉しくてたまらない。
だって、目の前に、はじめくんがいるんだから。
あなた

ねぇ、今日のテストどうだった?

はじめしゃちょー
あ、俺に聞いてる?!
あなた

もちろん笑

あわあわ、してて優しくて、私の癒しだ。
なんか、マスコット見てるみたいな感覚になる。
はじめしゃちょー
このさ、実験さ、、なんか、
あなた

うん、、

ひたすら、頷き話の続きを聞こうとした。
なのに、何も言わずに作業を始めた。


あれ、?
友達
あなた、ちょっと2人でやっててー私たち道具取って来る
あなた

おけー

同じクラスの子はもう1人の他クラスの子と道具を取りに行ってしまった、。

2人だけでの実験時間…、少し嬉しかった。独り占め感があって…。
ゆるキャラみたいな感覚で好きなんだよなぁ。。はじめくん。。
はじめしゃちょー
2人になっちゃったね。
あなた

あ、うん、

はじめしゃちょー
なんか、あれですね、、
作業をしながら微笑み、そう言った。
あなた

どれですか?w

はじめしゃちょー
なんか、緊張みたいな、
あなた

あ、じゃあ、私がやるね

無理させて事故になったら危ないよね、、うん。
あなた

っうわ、

火が私の目の前で勢い良く燃え出した。
はじめしゃちょー
わ、危な。
あなた

あつ、

つい、声に出てしまった。
はじめしゃちょー
大丈夫!?
あなた

あ、まぁ。

はじめしゃちょー
ほ、保健室、行こう
あなた

いや、大丈夫だってば、

はじめしゃちょー
ダメでしょ、
とても真剣な眼差しで私に訴えて来た。
そして、うんという間も無く手を引かれた。
先生
おいおいおい、どうした?
はじめしゃちょー
あの、保健室へ行って来ます!!!急ぎなんで
先生
お、おう。
ありがたいとは思う、でも、私達が教室を飛び出てすぐに教室ではざわめきが聞こえていた。
保健室へ入ると、先生の姿はなく、2人、顔を見合わせた。
あなた

いないね、

はじめしゃちょー
うん。しょうがない、
あなた

え、?

冷凍庫の中の保冷剤を私の火傷に当ててくれた。
あなた

ありがとう

はじめしゃちょー
うん
あなた

あの、その、自分で当てられるから大丈夫だよ、?

はじめしゃちょー
ううん、これくらいしかできないから
あなた

ありがとう…、

少し、高鳴る鼓動が私の気持ちに気づかせてくれた。
はじめしゃちょー
どうした?
じっと見つめていた私に気づいたのだろう…。
あなた

ねぇ、はじめくん、好きってなんなんだろ…

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