この、ちゃらちゃらしてるのに無駄に真面目な感じ、アイツしかいない。。。
あーあ、、
せっかく背を向けていたのに、、。
無理やり私は先輩に肩を掴まれ彼らの方を向かされた。
何でよりによって
そう言いお辞儀をした。
そらとは、凄く気まずい。
離れ離れになっちゃうからってみっくんとりっくんがお別れ会開いた時に来てくれなくて、その後も連絡を取らずにいたから。
何があったのかは、みんな知らないままだった。
りっくんみっくんとえいちゃんとは連絡を取り続けていたため、高校の時と全然変わってない。
そんな他愛もない会話をしながら私達は、ミーティング室へと移動した。
1番最後に入って来たそらの顔は、何故か暗くて一言も打ち合わせ中、発さなかった。
私はそらのうじうじとした態度がイライラしてしまい、手を取り少し離れた場所へ行った。
何も理解してもらえてなかったらしい。
私は3人の元へ戻ろうとした。
手を引っ張られた。
そして、私の手の中に何かを落としてきた。
キラキラと光るネックレスだった。
遠くから探すように名前を呼ばれたため3人の元へ戻ろうと足を動かした。
でも、足を動かさずにその場に立ち尽くすそらがいた。
ぐいっと引き寄せられた私の体は、何故だか拒否はしなかった。
でも、我にかえりすぐに3人の元へと戻った。
あれから私は…。
また気まずくはなりたくない。だから、私はごく普通に接していた。でも、あれはなんだったのか今でも気になっている。
そして、いつも会うたびにみんなのケータイやカバンには必ずあのネックレスと同じデザインのキーホルダーがぶら下がっていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。