第5話

アバンティーズ(リクヲ)
1,926
2018/08/02 15:35
とある、休日。
メールが来た。
リクヲ
あなたーディズニー今から行こ!
朝の8時に来たメールはりっくんからだった。
あなた

今から!?

リクヲ
うん!
あなた

待って、何着ればいいのさー、

リクヲ
んー、ちょっと待って、あなたってどこら辺に住んでるんだっけ、?
あなた

〇〇通りの細道通った先の白塗りのマンション

リクヲ
了解!今から行くわ
あなた

え?

部屋、片付けなきゃ。

散らかったコスメを一気に片付け、髪を整え、台所に溜まったお皿を全て洗った。

よし、これで大丈夫!
服は、何着ようかな、
あれ、りっくんって、なんだっけ、アバンティーズ?の中でイメージカラー的なものあるのかな、?


ぐぐろう。
緑か、、ディズニーに緑。

マ〇クアゾー〇〇ーとリトルグ〇〇〇ンを連想させるな、、まーいっかー
キャップを被り緑の英語が刻まれてるビックTにデニムのショートパンツ、、、、暑いと言う理由でこうなったがいつもとの雰囲気の違いにオロオロしていた。

すると、ピンポンとチャイムが鳴った。

リクヲ
あなたー
あなた

はいはいはいわ

リクヲ
わ、なんか、今日どうした?
あなた

あー、りっくんイメージカラー緑なんでしょ?だから、どう?やっぱ無しか…、着替えてくるからちょっと待ってて

リクヲ
いや、いいよ、
あなた

いや、いつものに着替えてくる

リクヲ
や、まって
あなた

リクヲ
それがいい
あなた

そっか、じゃあ、行こうー!!!

良かったぁ、嫌だ。って言われずにすんで
そして、部屋を出て車の前へ行くと
エイジ
おはようー
ツリメ
あなたーおはよー
そらちぃ
っよ!
あなた

え、みんないるのかー

エイジ
えってなんだよ、
ツリメ
りっくんだけかと思ったの?
あなた

うん、めちゃその気だった

そらちぃ
だから、今日緑なの?w
あなた

もちろん!

エイジ
なーんか、雰囲気違うね
あなた

あー、やっぱ変、?

エイジ
いや、結構似合ってる
そらちぃ
うん、新しい感じ、いいと思う!
ツリメ
あなたの服装って何でも良くない?
あなた

みっくん、何そのテキトーな感じ

ツリメ
いや、何でも似合う的な?
あなた

あ、そう言うね、ありがとうー

そらちぃ
てか、いつまで外にいるの?早く乗んなよ
あなた

あ、うん

リクヲ
そら、そこよけて
そらちぃ
何で?
リクヲ
あなた座るから
そらちぃ
えー、あなたりっくんの隣がいいの?
あなた

いや、どこでもいいけど

そらちぃ
ほら、こう言ってるよ
リクヲ
いや、絶対そら運転中ねるしょ
そらちぃ
うん、だめ?
リクヲ
あなたは、ずっと起きてて話し相手になってくれそうだから、
そらちぃ
えー、じゃあ、しょうがないなぁ、はいどーぞ
あなた

あ、どーも、?

エイジ
りっくん、あなた大好きかよ
リクヲ
いや、別にそんなんじゃねーし
ツリメ
あ、怒った怒った
リクヲ
怒ってませんー
30分後、車内は静まり返っていた。

予想通り皆んな寝ている。
あなた

りっくん眠くなってきてない?大丈夫?

リクヲ
あ、うん大丈夫。あなたも寝ていいんだよ?
あなた

ううん、寝ないよ話し相手に任命されたので

リクヲ
あは、本当に話し相手になってくれるんだ、
あなた

もちろん

リクヲ
あなたって、そうやって昔からみんなに優しかったよね
あなた

いや、そう?

リクヲ
うん
あなた

いやー、ありがとうございますーー

リクヲ
ノリいいし、楽しい。
あなた

どーもどーもー

リクヲ
綺麗になっちゃったし
あなた

なに、なっちゃった、って

リクヲ
あんなに、スカートパタパタしてたような人がこんな風に上品になるんだなぁって思ってさ
あなた

そんなぁー、褒めないでよーーww

リクヲ
でも、そう言う所は変わってないんだねw
あなた

全部変わってたら、もう私じゃないしょ?

リクヲ
いや、それ自分で言う?w
あなた

うんw

リクヲ
やっぱり、楽しい、、。
あなた

ん?何かいった?

リクヲ
いや、なんにも
あなた

ふーん。

リクヲ
あ、ねぇ着いたよ
あなた

おおおおおおおお!きたーーー

そらちぃ
あなた、うるさい
ツリメ
何!?なんかあったの!?!?
あなた

あ、ごめん、ついつい叫んじゃって

リクヲ
皆んなでディズニーなんてなん年ぶりだろうね
あなた

高校の修学旅行で来たくらいじゃない?

リクヲ
そっか、その時だけだったか、
そらちぃ
よし、はしゃぐぞーーー
エイジ
そら、うるせぇ
そらちぃ
あ、ごめん
あなた

ざまぁーw

そらちぃ
うるせぇ!
車から降りると、りっくんはカメラを回し始めた。
リクヲ
よーし、じゃあ、楽しみましょー
エイジ
なに、りっくん動画とんの?
リクヲ
もちろんー
あなた

じゃあ、私はカメラ係ってことっすか、、

リクヲ
うんw
ツリメ
りっくん、あなたも忙しいんだよー
エイジ
あー、あなた可哀想
あなた

あーあ、遊びたかったな

リクヲ
ごめん、撮影早く終わらしてから遊ぼ?
ツリメ
りっくん最低ー
そらちぃ
で、どんな企画なの
リクヲ
お土産屋さんで1番人気の商品当てるまで帰れま10!!!
エイジ
え、そのお金ってりっくんのだよね、?
リクヲ
当てられた人には1番人気の商品分のお金を支払いますー!
そらちぃ
ようは、さっさと当てればいいんだろ
ツリメ
楽勝じゃね?
リクヲ
では、スタート!!!
あなた

私は誰を撮ってればいいの?

リクヲ
じゃあ、えいちゃん撮って
あなた

了解!

あなた

えいちゃんー

エイジ
ん?あれりっくんは?
あなた

私がえいちゃん担当することになりました

エイジ
へー、らっきー
あなた

じゃ、最初は何処へ行きますか?

エイジ
まぁ、最初はダッフィだろ
あなた

なるほどねー、てかさ、私の声とかどうすんの?

エイジ
あー、編集で消すから大丈夫ー
あなた

手とか映らないようにした方がいいよね

エイジ
なんで?
あなた

YouTuberの事を本気で好きな女子にしかわからない事ー

エイジ
ふーん、まぁいいけどさー
あなた

あ、でも、これ誰撮ってんの?ってなるかも

エイジ
地元の幼馴染だってエンディングで言えば大丈夫だー
あなた

おお、なるほど

2時間後
エイジ
あー、もー、これで最後、
リクヲ
こちらは、ドゥルルルルルー、見事!一位です!
エイジ
しゃーーー
ツリメ
まじかよー、
そらちぃ
おいおいおい、
エイジ
うぇーーい!!
あなた

いや、おいおい

エイジ
あ、ごめんごめん
相当嬉しかったのか、えいちゃんはカメラを構えた私に抱きついて来た。
そらちぃ
ちょっと、りっくん、顔、顔。
リクヲ
え、あ、ん?
そらちぃ
怖いよ、w
リクヲ
え?うそ、どんな顔してた?
ツリメ
えいちゃんに向かって、こんな感じに睨んでた
エイジ
うーわ、こーわー
リクヲ
うるさいなぁ…
そらちぃ
あー、りっくんごめんって落ち込まないで
リクヲ
落ち込んでなんかないしー
あなた

顔と言ってる事が合ってないよ?大丈夫?

リクヲ
そーやって、あなたまで、
あなた

え?うそ、お願いだから、そんなに凹まないでー、

ツリメ
あーあ、あなたやっちゃったー
あなた

え、私?

そらちぃ
謝ってみたら?
あなた

いや、りっくん、なんかごめんね?

訳もわからず下を向いたりっくんを覗くようにしゃがみ、謝った。
リクヲ
……。
あなた

ねぇ、りっくん、元気出して、?

エイジ
あー、もうこれ、無理じゃね?
そらちぃ
あなた、俺ら遊んで来ていい?りっくんにこれ以上時間かけてられない。
ツリメ
ね、せっかくだしね遊ばなきゃ勿体無い
エイジ
よーし、行こー
あなた

いや、ちょっとー

リクヲ
いいよ、あなたも行けば、?
あなた

いや、行かないよ?

リクヲ
はー、ほんと優しすぎるんだよ、。
あなた

や、何急に、とにかく一旦座ろ?

リクヲ
うん
あなた

えーと、りっくん大丈夫?私達もさなんか乗りに行かない?

リクヲ
ちょっと待って、
立ち上がった私の手首を掴み、こっちを見つめて来た。
あなた

ん?

リクヲ
あなた、思わせぶりな態度、色んな所でしちゃだめだよ、俺みたいな気持ちの人が増えちゃうから
あなた

りっくん??急に何?

リクヲ
いや、なんでもない、忘れて。乗りに行こう!
あなた

あ、うん

その後、私達も大はしゃぎした。

何分間か過ぎた頃に3人とも合流する事ができ、満喫した。

エイジ
楽しかったー
そらちぃ
なんか、高校生に戻った気分になったわ
ツリメ
あなたいたしねー
あなた

ほんと、楽しかったーーーーりっくんは、楽しかった?

リクヲ
うん、楽しかった
エイジ
いや、楽しかった顔じゃないからw
そらちぃ
そんな、りっくんの為に運転手交代でもしてあげよー!
ツリメ
お、そら!頼もしいー
そらちぃ
いや、誰も俺が運転するなんて言ってないしー
エイジ
じゃあ、あなたじゃね?
ツリメ
えいちゃん、女にこんな事させんなよー
そらちぃ
おいおい、後部座席座んなw
あなた

いや、いいよ、居眠り運転されたらたまったもんじゃないから

エイジ
はー?そんなこと誰もできねーよ
あなた

そう?えいちゃんなら普通にやってそうだと思ったー

エイジ
こいつ、、、
そらちぃ
まぁまぁ
ツリメ
よし、あなたもこう言ってることだから、お言葉に甘えてー、
リクヲ
あなた、いいの?
こっそりと私に聞いて来た。
あなた

大丈夫、りっくんも寝て?

リクヲ
いや、話し相手欲しいでしょ?
あなた

うん

エイジ
帰りは俺助手席でいいー?
そらちぃ
ダメだって、りっくんが座るんだから
エイジ
ふーーんー
あなた

じゃー、出発しますー!

ツリメ
ゴー!
うるさかった車内は静まっていた。

そして、りっくんは頭をガクンと動かしながらも、頑張って起きててくれた。
あなた

りっくん、寝ていいんだよ?

リクヲ
ん?いや全然眠くないから大丈夫
あなた

っふ。

リクヲ
なにさ、
あなた

ううんー、何でもない、

急に込み上がった笑いは、りっくんを笑顔にした。

そして、信号が赤になった今。りっくんはゴソゴソと何かを取り出し私に声をかけて来た。
リクヲ
これ、あげる
あなた

え?いいの!?

リクヲ
うん、実はさ、あげようって思って買っててさ、渡しそびれてた
あなた

そうだったんだ、嬉しい、。

リクヲ
うん、
顔を伏せたりっくんの表情はなんだか笑顔に見えた。





家へと帰り、もらったお土産は部屋に可愛く飾った。

りっくんの優しさは昔と変わらず、ホッとした。

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