第17話

てつや(東海オンエア)
1,542
2018/11/17 10:37
てつや
おいおい、そんなに驚くなって
色々な事情があり、今、私は、てつやさんのレコーディングに付き合っている。
あなた

てつやさん、そこズレてます

てつや
あ、そっか
スタジオにいる人は優しいから加工でどうにかすると言い音痴な面に関しては何も触れてくれないらしく、そこで私が何故だか呼ばれた。
てつや
おいおい、そんなに驚くなって
どう、かな?
あなた

いいと思います!

てつや
いやー、あなたさんありがとうございますねー
あなた

いえ、全然!
さぁ、続き歌ってください!

てつや
はい!
ラストスパートのあたりで、てつやさんはこちらを向きながら歌い始めた。
てつや
俺は、お前のことが好きだ、好きだ、好きだ
つい、私もー!的なコールを入れたくなった。
てつや
どうでした?
サンキューと言った後に、こちらに向かって歩いてきた。
てつや
あなたさんに向けて歌ってたんですよー?
あなた

また、また、そんな気を使わずに

てつや
結構、本気なんだけどな、
あなた

ありがとうございます、嘘でも嬉しいです

てつや
だからー。
あなた

お腹すきましたね

てつや
おいおい、笑笑
あなた

レコーディングも終わったことですし、何か食べに行きませんか?

てつやさんが、気さくに接してくれているせいか私も淡々と話をすることができる。
てつや
あ、じゃあ俺のオススメの場所で
あなた

てつやさんのオススメの場所ですか!?結構楽しみです!

お店へ行くと、そこは馴染みやすそうな賑やかなお店だった。
てつや
あなたさん、この店でいいですか?
あなた

はい!もちろん

黙々と頬張るてつやさんは可愛かった。
てつや
冷めるよ
あなた

あ、はい

視線に気づいたのか少し頬を赤らめながら私の方をチラリと見て言った。
あなた

美味しいですね

にこりと少し微笑みながら言うと、何かに感づいたかのように言ってきた。
てつや
人の食べてる所みて楽しい?笑
あなた

え、っと、いや、、、はい笑笑

互いに笑い合った。
そして、そのまま大したことのない話だが、続きいつの間にか閉店の時間が近づいていた。
てつや
そろそろ、時間なんで、
あなた

帰りますか!

なんだか、息が合うようになり、今朝より何もかもが楽しく思えてきていた。
車内では、ずっと気になっていた事を聞いてみた。
あなた

いつくらいから気づいてましたか?見ていた事

てつや
最初からわかってたって言えばわかってた笑笑
あなた

うそー、、言ってくださいよ〜そう言う時は

てつや
なんて言えばいいかわからなかったんだよ〜
あなた

こっち食べてみます?とか、何か変な所あります?とか

てつや
あー、
あなた

色々ありますよ〜!!!!

てつや
頭が回らなかった笑笑
あなた

いや〜笑笑

少し、凹んで大人しくなった私の頭の上にそっと手を置き、てつやさんは笑いながら呟いた。
てつや
ごめんごめん笑笑
トクッと胸が高鳴ったのを感じた。
さっきまでは、ちっともなかった感情が少し沸き上がってきた。
あなた

い、いや、もういいですよ!!

てつや
そ、そう?次は言うから次は笑
あなた

いや、もうこんな風に食事とかもすることできなくなったりしますよ?

てつや
え?なんで?
あなた

いや、だって、ねぇ?

だって、今日はたまたま付き添いでレコーディング行ったわけで、もう、今日のようにプライベートのような場所や時間に会うことは……だから。
てつや
普通に立場とか関係なく会えばよくない?
あなた

え?

てつや
だって友達とか恋人とか、会うっていう行為、普通な事じゃん?
あなた

や、え、?

てつや
え、あ、俺、友達のつもりだった。ごめん、
あなた

いえ、光栄です!友達だなんて!

パッと明るくなった空気と共に私とてつやさんの顔も笑顔に変わった。
私なんかがてつやさんの「友達」でいいのか不安が募ったが、あの日から1度も話さない日はなかった。それが本当に嬉しくてたまらなかった。この先が楽しみになりそう。
そして、後になって気づいたが、タメ口になった瞬間、違和感を感じさせないてつやさんは凄いと思った。

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