今日は、前期の生徒会選挙を行うらしい。
ま、私には関係のないことだk
そう。キメツ学園2年生、不死川玄弥。
玄弥は、あの胸筋スケベおはぎ野郎の実の弟なのだ。
あぁ、何て優しい子なのだろう。
君が第一投票者だよ、うん。
まぁ、それから私に票を入れてくれたのは、無一郎くらいだったのだけれど。
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投票の集計中。
胡蝶が凄まじい票数を貰っているのに対し、青桐は2票。
……いや、一票でも貰えただけ奇跡かもなァ。
そんなことを考えていると、とある文字が目に入る。
あ゙ー、宇髄があのモードに入っちまった。
こいつのウザさは青桐と同等、またはそれ以上だ。
……アイツの幼馴染みか。
そういえば、俺が青桐を保健室に運ぶ時……
……凄い睨んできてたなァ。
少しトーンが下がる。
何を言おうとしているのだろうか、こいつは。
思いもよらぬその言葉に、俺は。
ただ呆然と宇髄を見つめることしかできなかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。