朝のHR。
急に寒気を感じた。
昨日パピコ10本食べたのがいけなかったのか?
だから腹を壊したのか?
まっ、まずい!!
おはぎに心配されるなんて一生の不覚ッッッ!!
……なんとか、誤魔化そう…。
誤魔化せ、誤魔化すんだ、私!!
浮気してる最低な男になりきって上手く先生を誤魔化すんだっ!!!
先生がこちらへ近づいてきたかと思うと、
と言ってしゃがみこんだ。
……おぶられろ、ということだろうか。
正直、腹も限界に近い。
ここは、素直に甘えるとしよう。くそっ。
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私が黙り込んでいると、先生が煽るかのように、
史上最大の屈辱感。敗北感。
そう言って、ケタケタと笑う先生。
いつもだったら、お決まりの「あ゙ぁ!?」をキメてブチ切れてる筈なのに。
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そんなやり取りをした後、青桐は保健室へ入っていった。
……そんなことは置いといて。
俺は、冨岡ほど気持ち悪ぃ顔でニヤニヤしながらそんなことを言ってくる宇髄に、
としか返せなかった。
と、ニヤけながらこちらを見ている宇髄に対し……俺は。
そう言い残して、教室へ戻った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!