第96話

走る
あなた

…って言っても、何処にッッ……

……考えても仕方ない。

ただただ私は、走り続けた。
クリスマスツリーにも、ファミレスにも…。
どこにも、先生は…実弥さんは居ない。

……駅か?
駅から……電車に乗って。


……いや、だとしても……もう遅い。

めぼしい場所がもう無い。
一体……何処に───。
ドカッ
あなた

あ、すみませn

MOBモブ
オイオイ嬢ちゃんよぉ。痛てぇじゃねぇかよぉぉ。
あなた

……すみません。私、急いでるので…

ガシッッ
MOBモブ
あー、骨折れたわぁ。慰謝料払えよ、お前ぇ。
あなた

……は?? そんなんで折れるとか…お前の骨弱すぎだろ。つーか私は急いでんだっつってんだろッッ!!!

クソジジイの腕をひっぺがして、腹に蹴りを入れる。
MOBモブ
痛っだッッ……テメェ!! 待っ…
あなた

二度と触んな塵ッッ!!!!!!!

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あなた

……はぁっ…はぁ………

ガクッ  ズザザザッッ!!!
あなた

痛ッッ……!!!

……派手に転んだ…。

膝が痛い……血出てる……。
あなた

あーもう……あの特大お萩……どこ行きやがったんだよ……

あなた

腐ったお萩めぇッッ……

???
……は?! お前……何で、こんな所にッッ……!
……聞き覚えのある声だった。

聞き覚えしかない声。
……顔をあげれば。
不死川実弥
不死川実弥
馬鹿だろ、お前ェ……
あなた

実弥さぁん…………

その顔を見た途端に、安堵が押し寄せる。

目から勝手に涙が出てきて。
不死川実弥
不死川実弥
お、おい、ちょっ……
あなた

実弥さんッッ…どう責任とってくれるんですかッッ!?!?

不死川実弥
不死川実弥
何がァ……
あなた

さっきは派手に転んで血出るし!!

不死川実弥
不死川実弥
……は?
あなた

変なクソジジイに絡まれるしさ!!!

不死川実弥
不死川実弥
…は…??
不死川実弥
不死川実弥
……おい、あなた。膝見せろ
あなた

ほら。

見せると、実弥さんは顔を歪めた。

ある程度怪我の具合を見た後に…今度は。
不死川実弥
不死川実弥
そのクソジジイは何処にいる…??
あなた

え?

不死川実弥
不死川実弥
あー大丈夫。ちょっとピーしてピーしてぶっピーすだけだからァ((ニコッ
あなた

oh......

笑顔が。笑顔が怖い。
あなた

…あー、でもそのクソジジイなら、腹に蹴り入れたから多分今頃……((ニコッ

不死川実弥
不死川実弥
oh......
不死川実弥
不死川実弥
(そういや此奴、クソ強ぇんだった)
………さて。

無事(?)に、実弥さんにも出会えた所で。
あなた

実弥さん。

不死川実弥
不死川実弥
何だァ?
あなた

……何でさっき、怒ってたんですか?

本題に入るとしよう。