第40話

お礼のパン
あなた

炭治郎ォォォ!!

竈門炭治郎
竈門炭治郎
わっ、何だっ…!? って、青桐さんじゃないですか!
…私は今、竈門ベーカリーにやって来ていた。

実は、この前の補習のお陰か、中間テストでかなり良い点がとれたのだ。
…だから、お礼の品を探しに来た…という訳である。
あなた

おはぎ先生にお礼をしようと思ってんだけどさ。何かオススメある?

竈門炭治郎
竈門炭治郎
青桐さん、人に変なあだ名付けちゃ駄目ですよ。……そうですね、この
「あんこホイップのおはぎロール」
とかどうでしょう?
↑ネーミングセンスは気にしないでね??Byアクト
あなた

おぉ! 何か先生めっちゃ好きそう!! じゃあ、それ下さい!!

竈門炭治郎
竈門炭治郎
まいどあり!! お代は────
****
竈門炭治郎
竈門炭治郎
ありがとうございました!!
あなた

おー! 炭治郎も頑張れよぉー!!

……ふぅ。

いい買い物ができた。さっすが炭治郎だな。
とりあえず、明日学校で渡すかぁ。
あなた

匂いだけでも美味そうだな……
流石、竈門ベーカリー

****
翌日。
今日は、朝早く学校に来れた。

そして今、職員室前に居る。
コンコン コンコン コンコン コンコン コンk((ガララッ
10回くらいノックした所で、ドアが開く。

出てきたのは、宇髄先生だった。
宇髄天元
宇髄天元
お? 青桐じゃねぇか。どうしたぁ?
あなた

………不死川先生、居ますか

宇髄天元
宇髄天元
(…俺、かなり嫌われてんな~……)
宇髄先生のことは、校舎裏の件のせいであまり好きじゃなくなった。

最早、嫌いの部類に入りそうだ。
あなた

……宇髄先生に用はないので。不死川先生が居ないのなら、私はこれで──

宇髄天元
宇髄天元
あぁ、待て待て。不死川ならそこに居るぞ? ほら。
宇髄先生が指を指したのは、私の真後ろ。
あなた

…え?

咄嗟に振り返ると、そこには胸筋の壁があった。
不死川実弥
不死川実弥
……よォ青桐。なんか用かァ?
ニタァッと、不敵な笑みを浮かべる先生。

そんなことは気にせず、私はお礼の品を押し付ける。
あなた

この前の補習のお陰で、中間テスト、良い点がとれました。これ、お礼です

不死川実弥
不死川実弥
……お礼なんざいらねぇのに、意外と律儀な奴なんだなァ…お前
あなた

意外とはなんだ意外とは

…なぁ、と宇髄先生が口を開いた。
宇髄天元
宇髄天元
…俺、もはや空気だな……
あなた

あぁ、ごめんなさい。忘れてましたニコッ

満面の笑みをとりあえず作る。

それから、私は教室へと戻った。
****
不死川実弥
不死川実弥
……ははっ…
宇髄天元
宇髄天元
!!
……今の不死川の顔、見たか?

こんなに嬉しそうな顔をしている不死川を、俺は見たことがなかった。
……青桐にも見せてやりてぇなぁ。

…まぁ。

あの二人が笑い合っている光景を、この目で見ることができるのは。
…そう遠くはないと、俺は思う。