第78話

2人の悩み
……あれから。

文化祭が終わってから……先生とは、最低限の事しか話さなくなってしまった。
原因は……まぁ、言わずもがなだろう。
私が、「接吻を許せるくらいには」なんて言った所為だ。
接吻を許せるとはつまり……そういうこと。
先生も、気付いている故に…話しかけなくなった。
時透無一郎
時透無一郎
……あなた、最近ずっとボーッとしてない?
ある日…無一郎にそう言われた。
あなた

…え、そう? 普通にしてるつもりだけどなぁ

時透無一郎
時透無一郎
だって最近、不死川先生と全然話してないし……何かあった…??
あなた

……いや、本当に……なんでもない…

…最近、何か物足りない。
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宇髄天元
宇髄天元
お前さあぁぁ!!? 向こうの気持ちわかってんなら男気見せろよぉぉ!!
不死川実弥
不死川実弥
……無理に決まってんだろォ。俺は教師。彼奴は生徒…。
宇髄天元
宇髄天元
んなもん関係ねぇのぉ!! その壁をぶち壊すのが男ってもんだろうが!!
……今日はヤケに宇髄がうるせぇ。

壁をぶち壊すぅ? 無理に決まってんだろ…。
……まず、彼奴の親が許さねぇだろうし…。

というか世界が許さねぇ。こういうのは。
宇髄天元
宇髄天元
……前、青桐の誕生日会行った時に分かったけど、彼奴の親は普通に許すと思うぜ?
不死川実弥
不死川実弥
…そうかァ?
つーかお前心読んだのかよ怖ぇな
……けどんな事言われたって、最近話さなくなちまったから…どうしようもねぇんだよなァ……。
不死川実弥
不死川実弥
はぁぁ~……
宇髄天元
宇髄天元
はぁぁ~…って……溜め息吐きてぇのはお前らを見てる俺の方なんだがぁ?
不死川実弥
不死川実弥
知るかよンなもん……
…最近、何か物足りねェ。