第91話

光の中で
店員
ありがとうございましたー!!
不死川実弥
不死川実弥
オラ、行くぞォ。
あなた

え、あ……え??

便所から戻って来たら、会計もせずに外に出て行ってしまったおはぎ。

店員も何も言わないし…。


……え??
あなた

先生、会計は……!!

不死川実弥
不死川実弥
あ? あァ、俺が払っといたァ。テメェが居ない間に。
ニヤッ、と。
先生は、少し黒い笑みを浮かべてそう言う。
あなた

割り勘って言いましたよねぇぇ!?!?

不死川実弥
不死川実弥
生徒に払わせる馬鹿教師が何処に居んだァ。
……そういうものなのか。←違う
そういえば、今…どこに向かっているのだろう。

向かっている先を、迷いなくスタスタと歩く先生に聞こうと声を掛けようとした時。
あなた

…おぉっ……!!

不死川実弥
不死川実弥
…はっ、どうだァ? イルミネーションってやつは。
綺麗に輝くクリスマスツリー。

その周りには……沢山の、イルミネーション。
……恐ろしい程に綺麗な光が、そこにはあった。
あなた

先生!! 綺麗ですねぇ!!!

不死川実弥
不死川実弥
………。
不死川実弥
不死川実弥
……あァ。そうだなァ。
︎︎
宇髄天元
宇髄天元
おい…そこは「お前の方が綺麗だ」とか言う所だろぉ……
冨岡義勇
冨岡義勇
……だが、とても嬉しそうな顔をしている……ムフフ…
胡蝶カナエ
胡蝶カナエ
と、冨岡くん………。
伊黒小芭内
伊黒小芭内
はぁ……。
︎︎
不死川実弥
不死川実弥
チッ……ったく、いつまでも着いてきやがって…
あなた

……?

不死川実弥
不死川実弥
…まぁ、もういいわァ。
なぁ青桐。……お前に…話がある。
真っ直ぐに…此方を見据える。

その瞳は、いつになく真剣なものだった。
あなた

……何でしょう?

と、問い掛けると。

あの日と同じ言葉で…聞き返して来た。
不死川実弥
不死川実弥
………俺の事。どう思ってる。
不死川実弥
不死川実弥
…真面目な話だァ
腰を屈め、私と視線を合わせて。

……両肩に、大きな手が乗る。
あなた

え……と……。

不死川実弥
不死川実弥
………。
暫くの間…沈黙が続いた。

周りでは、沢山のバカップル共がイチャコラしてやがる。
……気付いているだろう、流石に…先生も。

後夜祭の時に、私が言い放った一言で。
不死川実弥
不死川実弥
っはぁぁ~……あぁもういい、わかった。
でかい溜め息を吐いた後…先生の顔が、徐々に赤くなっていくのがわかった。

それは、果たして寒さの所為なのか。


はたまた……別の何かの所為、なのだろうか。
不死川実弥
不死川実弥
“あなた”。いいか? …俺はなァ。
︎︎



















不死川実弥
不死川実弥
──…お前の事が…好きだ……。