第49話

居酒屋にて
宇髄天元
宇髄天元
ほらぁ、不死川ぁ~! もっと飲めよぉ~
不死川実弥
不死川実弥
おまっ…完全に酔ってんじゃねぇかァ
俺は、宇髄と共に居酒屋に来ていた。

そして今、無理矢理酒を飲まされている。
宇髄天元
宇髄天元
そぉそぉ、その調子〜
不死川実弥
不死川実弥
ブハァッ……ハァ……宇髄…テメェ……無理矢理飲ますなァ………
あー…酒クセェ。これだから酒は嫌なんだ。

…つーか、段々頭回らなくなってきた……
宇髄天元
宇髄天元
…んじゃ、本題入るか!!
不死川実弥
不死川実弥
……?
…待て、コイツ……酔ってねぇ………?
そんなことを考えていると、宇髄に酒の瓶ごと口に突っ込まれる。
不死川実弥
不死川実弥
(コイツッ……)
…かなり強めの酒だったみたいで。

そこからは、記憶が全くない。
****
…多少強引だが、不死川を酔わせることに成功。

とりあえず何かあったか聞いてみるか。
宇髄天元
宇髄天元
不死川、最近さぁ…青桐となんかあった?
不死川実弥
不死川実弥
…あ~……連絡先…交換したァ……
宇髄天元
宇髄天元
ブフォッ
予想外の返答が返ってきて、思わず酒を吹いてしまう。

……あの不死川がぁ? んな馬鹿な……
…少し考えて、あぁ、と納得した。

きっと、胡蝶がなんかしたんだろう。
それ以外考えられねぇ。
宇髄天元
宇髄天元
……なぁ、青桐をさー、夏祭りとかに誘わねぇの? 連絡先交換したんだろぉ?
不死川実弥
不死川実弥
……なんかそれェ…胡蝶ォにも言われたなァ……けど俺は………
宇髄天元
宇髄天元
良いのかぁ~? 青桐が他の奴と…時透とか、お前の弟とかと夏祭り行っちまっても
不死川実弥
不死川実弥
ピクッ
俺がそう言うと、不死川はスマホを取り出した。

……普段の不死川だったら、絶対にメッセージを送らねぇだろう。
……けど、今は酔ってる。状況が違ぇ。
不死川実弥
不死川実弥
……いや、ダメだァ。やっぱ俺は……
…くそ、かなり酔ってるはずなのにガード硬ぇなコイツ。
……でも、もう一押し………。
宇髄天元
宇髄天元
……不死川。
不死川実弥
不死川実弥
…何だァ
︎︎


宇髄天元
宇髄天元
…青桐の着物姿……見たくねぇのか?
不死川実弥
不死川実弥
っ……!
お、効果あり? 食いついた? 

…いや、かなり効いてんな。
なんか文字打ち始めた。

おお、遂に…!!
不死川実弥
不死川実弥
っだあぁぁぁ~!! もうヤケクソだァ!!
…そして、不死川は……送信ボタンを押した。
****
ピコンッ
あなた

………ん?

只今、午後11時。

そんな時間に、誰かからLINEが来た。
……ったく、誰だぁ?

こんな時間にLINE送ってくる奴は……
不死川実弥
不死川実弥
〔8月9日の夏祭り〕
不死川実弥
不死川実弥
〔…テメェは来んのか?〕
……なんと、おはぎだった。

教師が生徒にこんな時間にLINEて……
って、んん? ナツマツリ? なつまつり?


……夏祭り?
何で先生がそんなこと聞くんだろう…とか思いながら、返信の文章を打つ。
あなた

〔行けますけど、それがどうかしました? あ、まさか先生、私と行きたいんですかぁ??〕

……冗談のつもりだった。

きっと先生は否定するんだろうなぁ…と、心の中で笑いながら返信を待っていたら。
不死川実弥
不死川実弥
〔あぁ〕
あなた

…は?

思わず声が漏れた。

……たった一言、「あぁ」。


…ん? どういうこと?? とうとう脳みそまでおはぎになったのか???
……もういいや。考えてもどうにもならん。
あなた

〔…分かりました、じゃあ待ち合わせ場所とかを……〕

****
…朝起きると、自分のベッドの上にいた。

……あ? 昨日、俺何してたんだァ…?
全く思い出せねぇ…。
とりあえず宇髄に聞いてみようと思い、LINEを開くと。
青桐とのトーク履歴が映された。
不死川実弥
不死川実弥
……は? んだコレ……!?
……何となく、思い出す。

そうだ。昨日、確か……酔った勢いで、青桐を夏祭りに誘っちまったんだったか。
……まァ、宇髄や胡蝶、時透や甘露寺に伊黒……
他の奴らも居るから、幾らかマシだ。
不死川実弥
不死川実弥
…はァ~…何してんだ俺…頭痛てぇし…
一日中、頭痛に襲われた俺であった。