第3話
壊れる関係
［キーンコーンカーンコーン］
《雪side》
私は帰宅部。まぁ、部活に入らなかったのはどうしても部活に入れない沙希と一緒に帰ってあげる為だ。
だけど………
お母さんごめんね、こんな口実に使っちゃって。
えっ
遊……………ぶ？
なんだか憤りのようなものを感じた。
気付いたら、私は沙希の腕を掴んで学校の外に出ていた。
直感で来たせいか、人気のない路地裏にきてしまっていた。
そんな言葉がポロッとでた。
沙希は、そう思ってたのか。
言えない。沙希のせいで私がハブられてるなんて。
違うんだよ、そういうことじゃなくて………
そう言って、沙希は狭い路地を通り抜けてどこかに行ってしまった。
沙希が傷ついてもいいなら……
一瞬そんな考えがよぎったけど、そんなこといったら沙希の性格だから、仕事を辞めるかもしれない。
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