あなたside
私が緊張しながら部屋に入ると、テーブルの上に料理が並べられていた。
それからは、秋山さんとご飯を食べながら
仕事の話や、芸人さんの話で盛り上がった。
秋山さんに、ビールを渡され
2人でソファに座ってテレビを見る。
やばい、2人でソファとか緊張する…。
…しかも、近い。////
1人で顔を赤くしていると、秋山さんが口を開いた。
好きな人なら目の前にいますけどね。笑
と、心の中で付け足す。
私がそう聞くと、秋山さんがこっちを向いて
距離を詰めてくる。
秋山さんの顔が近くて、直視できん。
何でそんなこと言うんやろ…。
でも…
そう言うと、秋山さんに抱き締められていた。
すると、目の前が暗くなり
唇に柔らかい感触があった。
そう囁かれた。
完
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!