第3話
2話
(You side)
〜AM8時〜
やばい
なんか知らないけど
めっちゃドキドキ
今日はスンミンに勝手に
予定を入れられて
9時からスタバで読書感想文の本を読む
なんでなの!
花の金曜日ならぬ花の土曜日なのに!
朝からゴロゴロするのが
当たり前だった私にとって
これは辛い
てか、学校じゃなくて外で会うなんて!
このドキドキに蓋をしながらも準備をした
(スンミンside)
なんで言ってしまったんだろう
でも、あんなに読むのが遅いのは信じられないし…
でも、だからといって放っておけないし…
なんか、変に緊張する
〜スタバ〜
(You side)
〜中〜
え、なに、優しい
いつも悪魔なのに
外だけ犬?天使?王子?
よくわかんない
今絶対顔赤くなってる
無理、恥ずかしい
けど
なんか気持ちがふわふわしてる
そこで私が選んだのは
窓際でカウンターみたいなところ
これで、前みたいに
スンミンに見つめられながら
本を読まないといけないという
地獄から開放されるために
悪魔の提案から少しでも逃れるために
その場面はちょうど
主人公の女の子と相手の男の子の気持ちが
交差するシーン
そうやって顔を見上げた瞬間
バチッ
いたって冷静
なにこれ私だけがドキドキしてるの?
損した気分
3時間滞在して、80ページも読み進められた
過去最高記録(?)だった