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第5話

犬を育ててみた 杏子の過去編
まただ。またお父さんが帰ってくる。
まただ。お母さんが無理をする。
私のために
杏子の父
杏子の父
(酔っ払ってる)
ドカッ      バキッ
杏子の母
杏子の母
いっ……
杏子の母
杏子の母
やっ……やめ…て
杏子の父
杏子の父
うるせえ!テメーは黙ってろ!また腹が立っちまうだろうが!
杏子
痛い!
杏子の母
杏子の母
やめて!杏子に手を出さないで!
ああ……お母さん…
私のために覆いかぶさってくれてる……
暖かい……これが愛情?
素敵……
杏子の父
杏子の父
zzzz
杏子の母
杏子の母
今だ……今のうちに……
父が寝てるうちにお母さんはまだ3歳だった私と大きな鞄を持って外へ飛び出した。
幸い、父には気づかれなかった。
杏子の母
杏子の母
大丈夫……もう大丈夫だよ……杏子…大好きだよ。
電車に揺られ、山が近くにあるお母さんの両親の家に住まわせてもらった
そして、私は10歳の頃、東京へ母と上京した。東京に行くお金を必死に働いて貯めてくれた母を、今度は私が支えてあげたい。そう思ってた。
母は帰って来なくなった。地上にも。母は空に逝った。叔父さんに聞くと、鬼に襲われたらしい。
憎い。鬼が憎い。
一人ぼっちは寂しい。
ある日、森を歩いていると、
杏子
ひっ……
鬼……
憎悪を通りこしての       恐怖。
でも、お母さんと同じ所に逝ける……それなのに
杏子
死にたくない……
杏子
やっやめて……キャァァー!
あれ?
杏子
あれ?
杏子
斬られて、無い?
不死川実弥
不死川実弥
お嬢ちゃん、こんな夜に何してんだァ?
杏子
ひっ……ぁ……い……や……
不死川実弥
不死川実弥
……今は話せそうにねぇなァ
不死川実弥
不死川実弥
憎い鬼ども……殺してやる……
す……すごい……一瞬で鬼を倒した!
杏子
すごい!
不死川実弥
不死川実弥
何がすごいだ。なんでテメェは一人でここにいんだよ。
杏子
それは……
かくかくしかじか……
不死川実弥
不死川実弥
……辛ぇんだな
不死川実弥
不死川実弥
なァ杏子
杏子
は……はい
不死川実弥
不死川実弥
うち来るか?
杏子
え……誘拐ですか?
不死川実弥
不死川実弥
違ぇよ!!!親切心だ!
杏子
疑ってごめんなさい!
杏子
お邪魔していいんですか?
不死川実弥
不死川実弥
あぁ。ほっておけねぇしさ
杏子
……ありがとうございます(*^^*)
不死川実弥
不死川実弥
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コレが……運命の出会い?