第225話

逞しかった背中。
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2024/04/02 12:00
渡辺side





「りょーた」





仕事から帰って

手を洗ってからすぐキッチンに

行ってしまった涼太。

きっとリビングのソファーの上にいる

俺の声は聞こえていない。





「好きだよ…」





これだけ離れているんだもん。

好きなこと言っていいよね…?





「りょーた、好き」



「甘い所も優しい所も、かっこいい所も」



「全部好きだよ…」



「……早く…パートナーにしてよ…」



「俺、りょーたいないと生きていけないよ」





ほら、やっぱり。

聞こえてない。





「……ばーか」





…なんか寂しくなってきた。

俺のことなんか見向きもせずに

夜ご飯を作っている涼太。





「…うわっ、どうしたの?」





「……………」





キッチンに行って

涼太の背中に抱きつく。

今舞台稽古中の涼太。

きっとそれのせいだ。

あんなに逞しくて大きかった背中が

優しく、少し小さくなってる。





「…りょーた、痩せたね、」





「たくさん動くからね、仕方がないよ」





「…じゃあたくさん食べないとね」





「翔太が食べさせてくれたら たくさん食べれるかも」





「……あーん、するの?」





「うん」





「……いいよ」





「本当?」



「ありがとう」





はい、動きまぁす。

そう言いながら2人で横へ少しずれる。

俺が背中にひっついてて

きっと邪魔なはず。

それなのに

何も言わない涼太は

最高に優しい。





「翔太、俺、包丁持つから気をつけてね」





「うん」



「ねぇ、りょーた…?」





「んー?」



「どうしたの?」





「…大好き」





「うん、俺も大好きだよ」





「…愛してるって言って…?」





そう言えば

手に持っていた包丁を置いて

こちらを向いた。





「翔太」





優しく微笑みながら

俺の頬を撫でてる。

俺も涼太の頬に手を伸ばせば

お互い引かれ合うように

キスをする。

それはとても甘いキスだった。





「愛してるよ、ずっと」





「……ん、俺も、愛してる、」





「可愛い…」





もう一度キスを。

両手を涼太の首に回す。

気付かないうちに

俺の腰に回されていた涼太の腕。

少しだけ上に持ち上げられて

背伸びの姿勢になった。

また少しだけ目を開ければ

涼太も珍しく目を開けていて

すごく幸せそうな表情かおをしていた。

目を閉じれば

少し大人なキスへと変わっていく。





「お顔、赤くなっちゃったね、笑」





唇が離れればそう笑う涼太。

涼太とする甘い大人なキスは

息ができなくて少し苦手。





「もっと上手にキス出来るようにたくさん練習しないとね」





「…うるせ、」





「ほんと、可愛いよ」





抱きしめられた。





「…ね、りょーた、?」





「ん?」




「……お腹、空いたかも、」





「ふふっ、そうだね。」



「早く作らないとね」





「…俺も、手伝う、」





「いいの?」





「簡単なことなら、少し、」





「ありがとう」






久々に涼太と2人で立ったキッチン。

少しだけ、ほんと少しだけ

あの時よりも

涼太が望むパートナーに近づけてるのかな。


















ほぼ同じ題名の作品を2作見つけまして。
(私が出してるうち2作とほぼ同じ)
内容は違いましたね、見てないから分かんないけど

まぁこんなこともあるんだなぁと。
ほぇーと。
今まで見つけたこと無かったんでね。

別に変える予定も無ければその気もないので、笑
 (そんな面倒臭いことやりたくない笑)
 (それにこのお話の更新を始める前から決めてた大切な題名だからね~笑)

パクリさえされなければ基本気にしないので。
 (作者、いつも読ませていただいているお話しか読まないので、もしあっても気付かない可能性もある、笑)
あ、もちろん作者自身もパクリなど一切しません。
作品は数多くあるので似たような内容のものが少なからずあるとは思いますが、パクリは絶対しないのでご安心を。笑
言い方に難があるとは思いますが、そんな汚いやり方はしません。平和にやっていきます。

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