僕はいつになってもあなたに花を贈り続けた。
学校が終わるとすぐに花屋さんに行ってから、病院へ向かう。
それが今日はいつもと少し違った。
同じクラスのイムに呼び出されたから今から屋上へ向かう。
あぁ、はやくあなたに会いたい。
ガチャ
なんて言って少し頬を赤らめてるけど、かわいいなんて思わない。
他の奴らはイムのことをかわいいとか美人だとか言う。
ブスだとは思わない。でもやっぱりあなたがいちばん可愛い。
いいとこでCM入るテレビみたいに焦らそうとしなくていいから、早く言ってほしい
もし、僕とイムが仲良くしてるところをあなたが見てしまったら、あなたを不安にさせるだろう。
でも、「友達だったらいい」なんて言ってしまったのは間違いだったらしい。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!