第106話

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2018/06/25 13:13
[ニノの部屋]
(あなた)
(あなた)
和兄ー
お風呂上がったよ
ニノ
おう(ゲームしている)
(あなた)
(あなた)
私もする
2人で楽しくゲームをしていたらいつのまにか0時になっていた
ニノ
そろそろ寝るか
(あなた)
(あなた)
うん・・・(まだ全然眠くないよ・・・)
ニノ
おいで(ベットの上に寝転がってポンポンと布団を叩く)
私は和兄の隣に寝転がった
するとギュッと私を抱きしめた
何か話すのかと思ったらずっと黙ったまま
(あなた)
(あなた)
和兄?
ニノ
・・・あなたさ俺に何か隠してることない?
(あなた)
(あなた)
・・・ないよ
ニノ
嘘だ・・・
あなた不眠症なんでしょ?
(あなた)
(あなた)
っっ・・・・
何でそれを・・・
ニノ
昨日あなたが机の上においてる薬ケースを見ちゃったんだ
ひょっとしたらそうかなって思って
(あなた)
(あなた)
・・・そうだよ
ニノ
何で俺に言ってくれなかったの?
(あなた)
(あなた)
不眠症ってわかった途端嫌われるかもと思って・・・
だから隠してた・・・
ニノ
そんなわけないじゃん
(あなた)
(あなた)
和兄の部屋に行ったら薬使わなくても寝れるかなって思って昨日、和兄の部屋に行ったんだ
けど、無理だった
ここ最近、夜になるとどうしようもなく不安になって眠れないの・・・
どうしたらいいの和兄・・・っ(だんだんと目元が熱くなっていく)
ニノはさらにあなたのことを強くて抱きしめて
ニノ
大丈夫だよ
俺がずっとそばにいるから
あなたが眠るまでずっと
その言葉に私は涙が止まらなかった
(あなた)
(あなた)
ありがとう和兄っ
ニノ
おう
なんなら子守唄でも歌ってあげようか?笑笑
(あなた)
(あなた)
何それ笑
ちっちゃい子供でももうないんだからね笑
それから2人はずっと話していて途中からあなたの話すスピードが遅くなっていった



ついに
(あなた)
(あなた)
・・・💤💤💤
ニノ
それでね・・・
クスっ
寝ちゃった
ニノside
あなたの抱えている不安が不眠症になるくらい大きい不安ということ
何がそんなに不安なんだろう
分からない・・・
あなたの不安を少しでも軽くしてあげたいのにどうすれば正解なのか分からない
本人に直接聞くべきなのかそうではないのか・・・
俺はどうしたらいい?
でもこれだけは絶対に守りぬかなければならないと思う
それは



この可愛らしい太陽のようなあなたの笑顔を心ここに在らずみたいな曇り笑顔にさせないこと

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