第12話

年下のアイツ2
1,829
2018/08/19 13:28
あの夜から1晩明けた。

……やばい、ぜんぜん寝れなかった。

え、私が気にしすぎなだけ?!そんなことないよ
ね!?

まぁ、とにかく仕事してたら嫌でも忘れるでしょ!

そう思って朝食作りに取り掛かった。

「わっ、私やりますよ!」

「わ、ありがとう仁花ちゃん。助かる〜」

「い、いえそんな!私なんかにそんなこと…
はっ!弥生先輩のファンのかたに暗殺……」

「大丈夫。ファンもいないし暗殺もないから。あと、弥生先輩じゃなくてあなた先輩の方が嬉しいな」

「シャッ、シャチ!」

可愛いなあ〜。私もあんなだったら良かったのに。

と思いつつご飯を配膳していると

『弥生先輩おはようございます!』

「犬岡くん、芝山くんおはよう。今日も頑張ろうね」

『ハイっす!!』

後輩ってかわいい。なんか癒されるなぁあの二人。

そんなこんなでマネージャー達も朝食の時間になった。

でも…何故かお腹が空かない。

もともと少なくつけたのに、なんかもう要らないや…。

「雪絵ちゃん!卵焼き、手付けてないんだけど食べない?」

「食べるー!ありがとうあなたちゃん!」

そして練習が始まった。いつもよりバテるのは

やいなぁと自分でも感じているのは分かったの

で1年生に仕事を手伝ってもらった。

音駒が審判に当たっていたのでドリンク作りに

水道に行こうとした時、激しい目眩と頭痛がし

た。立っていられなくなってしゃがみこんでし

まった。

ぐるぐるする。気持ち悪い。誰か…助けて

涙が滲んでよく見えないけど……誰か来てる

の……?

「あなた先輩?どうしたの?」

「…研磨……?私は…へいき、だ、から。」

立ち上がろうとするけど足に力が入らない。

「…はいこれ。これ飲んで待ってて。人呼んで来るから。大人しくして、ね」

私が頷くのを確認して行ってしまった。

と同時に体のだるさもきて意識を手放してしまった。



プリ小説オーディオドラマ