第42話

[拝啓ドッペルゲンガー__つぅうむ__]
58
2020/10/02 12:56
u「どうもこんにちは、君の分身です…ニコッ」
u「……………は?」
なんの冗談か、
日曜の朝、そう言って目の前に現れる女に疑問を抱き、目を擦る。
幻覚ではないかと思ったが
そこにはちゃんと、2つ影が伸びていた。
そこで私は何かの幕が上がったような気がした。
u「もう1人自分が居たら、と君は言った。ね?」
u「そんな君の真摯な願いが僕を呼んだんだよ、」
そう……そりゃあ願ったよ……………
ーー回想ーーーーーーーーーーーーーーー
先生「言い訳はいいから、なんでこうなったの?」
無意味で無意義な代償?
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そんなことより大事なことがあるんだよ!


いいでしょ!
u「ふふっ、思い出さないでいいよ、」
u「僕はなんでもやるよ、だって君の分身だから。ニコッ」
含み笑いで侵略者インベーダーは言った。
だが含み笑い そんなことを気にする間もなく
私は彼女の沼にハマって行ったのだ。
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あの日から1週間。
いつも通り あの女ドッペルゲンガーに学校に言ってもらった。
ねぇ、ドッペルゲンガー…君は誰?
あれ、もうわかんないや、私は誰?
君と私の0と1
どっちがとっちなんだろう
私が私である証明、根拠も、もうどこにも無いね。

ねぇ、君は誰?誰は君?
こんな崩れた世の中にみんなは気づいてないね、
鳴り止まない、覚めやまない、この奇跡の輪廻が
狂った世の中を、世界を、
じわじわ
じわじわと
染め上げているというのに。
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月曜日。今日は久しぶりに学校に行ってみることにした。
t「おはよー」
c「お、つぅー!」
t「おーちずー!」
t「久しb((ん"ん"」
c「え、大丈夫?」
t「いや、うん、‪wなんでもない‪w」
c「よかった‪w」
久しぶりにちずるに会えて嬉しかった
でも、
今日嬉しかったのはこれだけだった。
t「あ、れ」
授業…わかんない………
そうだよね、学校…来てないもんね、
c「どうしたの?(((コソッ」
t「ここ分かんなくて………」
c「あーここはね……………」
あれ、ちずる……私よりもう頭いいのか……
c「聞いてる?」
t「あ、うん、」
c「それで………………」
この時まだ私は知らなかったんだ。
いや、気づいていないふりをしていたんだ…
本当だと信じたくなかったから……
自分の影が薄れていっていることに。
そして、
一つ一つと辻褄が崩れて行っていることに。
昼休み
c「ねぇつぅ」
t「どうしたの?ちず」
c「いや、ねぇ君、」
t「え?」
c「君はつぅじゃないでしょ。」
t「え、な、何言ってるの…?」
t「私はつぅだよ…?つぅき…柴川通輝だよ………?」
c「嘘つかないで…!」
c「ネクタイの結び方も違うし…なんか喋り方もぎこちない!」
c「そして何よりも…つぅちゃんの一人称はずっと…「俺」だったじゃん…………」
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時系列おかしいですが、


つぅちゃんが学校に言っていない間に一人称を「俺」に変えていた、ということです。


理解よろぴ(は)
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c「俺も…つぅちゃんと一緒に………双子っていって……2人だと最強って……言ってさ……」
c「そんな双子のことを!間違えるわけないから!」
c「二度と私の前に来ないで!」
c「さようなら!」
t「え、ちょ、ち………ず……………………」
唯一の親友に嫌われた…………
もうこれからどうしようか
私を猜疑する、誰かの声が聞こえる。
___お前は一体誰だ___
そう言えばこの学校の昨日も一昨日も、その前さえも知らない。
私はもうこの学校の生徒で居てはいけないのかもしれない。
最近流行っている曲、言葉、ネタも知りもしない。
僕はなんなんだろう
ねぇ…どうか……どうか存在を返して………………
家なうーーーーーーーーーーーーーーー
u「ふふっ、」
u「おかえりなさぁい?ニコッ」
t「お前ッッ………!」
u「生憎様だけどこっちはこっちで随分心地が良くて……」
u「薄々勘づいてるはずだよね、もうあなたの居場所 ・  ・  ・がここには無い ・  ・こと」
t「ッッ………」
u「奪われたなら奪えばいいじゃんか、今度は君の番だよ?ニコッ」
最初に会った時のような含み笑いで侵略者メサイアは言う。
嗚呼、ドッペルゲンガー。
君は誰なの?
そして…私は誰?教えてくれないの?
そりゃあそうか、そう…だよね、
命の椅子は一つだけ。
私が馬鹿だったんだ。
ふと手を見る。
すると、
私は君を、自分から選んでしまった。
__手が……透けてる…………__
あぁ、
人でも、動物でも、なんでもいい。
なんでもいいから
誰か
器を下さい___。
またひとつ
奇跡の輪廻に
狂った世界が染め上がってきているのを感じた。

夜ーーーーーーーーーーーーーーー
u「これはずっと続く人の業の連鎖」
ドッペルゲンガーが語りだした。
u「委ねあって許しあって満たされ行く」
u「欠けたピース」
u「無価値のペイン」
u「希望、また愛も」
u「託しあって生まれ変わるイニシエイション」
語りが終わった。
私は気にしていない振りをした。
u「…………僕の方がちゃんと君を生きてあげるから。」
t「………」
u「君も次の誰かをちゃんの救わなくちゃ」
t「…………ッ…!」
見なくても分かった。
感じ取れたんだ。
体の透過が進んでる。
u「……ねぇ、もう分かってるんでしょ?何をすればいいのか。」
t「…ぅるさい……うるさい…うるさいうるさい!!!」
t「っはぁ…っはぁ…っはぁ…」
t「どうか…誰か…私に…奇跡をちょうだいよ……ねぇ…………」
しばらくの沈黙が続いた。
だが変わらず、体の透過は進んでいた。
t「ねぇ…君は誰?」
t「………いや、私は…だれ……?」
u「………」
ドッペルゲンガーが何も言わない間、
彼女と出会った日を思い出していた。
どうもこんにちは、君の___。
そう、あれは‪私だったんだ。
私の幻想が…現実に…なって……
この私のような蝕まれた存在に世界が気付こうが
もう止まれない、戻れない
奇跡の輪廻が狂った世界を染め上げるんだよ。
u「ふふっ………………
      _____上手くやれよ_____














































































tsuki「
   どうもこんにちは、君の分身です_____。
                      」
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………うむ要素ゼロ☆
ごめち☆←
ばいびぃ

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